私は初めタイトルを「素敵な人たちと by 蒼樹 路上の女性画家 Ⅰ」としようと思いました。
しかし、それは止めました。
5月にする写真展について「女性を撮った写真ばかりでやる」と吹聴して歩いています。
そこに写ってくれている人はみなさん一応、表面的にはご自身を「女性」だと認識しておられる人ばかりだと、私は無反省にも考えているのです。

前の参院選で共産党が「ジェンダー平等の実現」を政策の大きな柱として打ち出しました。
これは日本政治史上、あるいは文化史上とてもとても大きなことだと思いました。
つい先ごろの党大会でも綱領の中でこの問題を取り上げていてジェンダー平等委員会を立ち上げました。

委員長の「倉林明子責任者(参院議員)は、ジェンダー平等を掲げる画期的な綱領ができたのは、今までの党のたたかいや草の根の運動に後押しされたものだと強調。「よく学び、よく運動に寄り添い、自己変革してジェンダー平等を掲げた党にふさわしい成長ができるように取り組みたい」と決意を表明しました。」と共産党のホームページにあります。
日本の政党が公然とこの課題を正面に掲げたことは共産党に対する支持不支持を別にして日本史的レベルで注目すべきことだと私は思っています。
先の引用文で「自己変革して」とあり、共産党(員)自身が未開拓の問題として、何か出来合いのドグマの実現ではなくて国民とともに探求し「自己変革」しつつ社会変革を遂げていくのだというふうに問題を立てているところに共産党の現実的で科学的であろうとする思考様式が見えます。こういう問題意識を他党に見るとすれば何党でしょうか。

私も兼ねてこうして人物写真を撮る中で「若い女性をきれい、かわいい視点で撮る」ポートレートをどう考えるかについて考えてきました。
実際、私もこのジャンルが好きですし、何度も撮ってきました。
しかし、撮りながらこれを無前提に何の反省もしないで漫然と楽しんでいていいのかという疑義を抱いてはきたのです。
私が5月にする写真展をこうしたくくりでやるのもいわば一つの問題提起としてなんですね。
そのことをお話しすると大変共感していただいて、「是非見に行きます。」とおっしゃっていただけました。




お知らせ
今月6日(金)から8日(日)まで京都木屋町仏光寺下がる辺りにあるギャラリー高瀬川四季AIRで写真展をします。
主催は私ではありません。「高瀬川ききみる会」です。が、展示写真はすべて私が撮ったモノです。
「高瀬川界隈の素敵な人たち」です。 高瀬川界隈に働き、住み、遊ぶ人たちを撮りました。
高瀬川にかかる仏光寺橋(四条通から南に歩いて6~7分でしょうか。)から下流を見て右手の建物の並びにギャラリーがすぐに見つけられます。
もしついでがおありでしたら、ぜひお立ち寄りください。お待ちしています。 蒼樹
- 2020/03/02(月) 00:00:41|
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