この方はステージが湧きたつようになって、川口さんのパフォーマンスも大胆になって来ても、淡々と弾いている感があります。
写真を撮る方としては多少眉間にしわを寄せたり体を楽器を傾けて演奏したりしていただけると絵になりやすいのですが、写真のために弾いているわけじゃないのですから・・・それも仕方ない、しかもそれが個性ですしね。

楽器によってもある傾向が見えるのですが、やはり演奏する人それぞれ・・という事ですね。
この方はギターと三線を弾かれました。
川口さんの曲には必ず一つ二つは沖縄のものが入りますからね。
彼女は何しろ毎月沖縄辺野古に通い続けていて筋金入りなんです。 余人にはなかなかできませんよ。

舞台照明は様々に変化しますので、思わぬ写真になることがあります。
もしプロなら「思わぬ・・・・。」なんて言っているわけにはいかないのでしょうが、実際、こうしたライブでは照明の強さも角度も色合いもくるくる変わりますね。
クラシックの場合なら大きな変化はないですし、せいぜいスポットが動くくらいでしょうか。

以前あるホールでリハを撮っていた時には、照明スタッフが「照明、どうしましょうか。もっと明るい方がいいですか?」などと聞いてくれたことがありました。
「もう少し低い位置から斜めに欲しんですが、そういう訳にも行きませんからそのまま本番と同じでお願いします。」
なんて答えたこともありました。
スタッフさんたちも様々です。
幸い露骨に「面倒なやつがいるなあ。」という対応は経験していません。

考えてみればコンサートはたくさんあるのですし、そのたびにいろいろなタイプのカメラマンが来ることでしょう。向こうは「慣れている」のかもしれませんね。
たまたま今度一緒になったカメラマン氏はほんの数か所で撮影位置がかぶりましたが、大半は何処から撮っているのかなと探す感じでした。
画面に入っては申し訳ないので、時々所在を確認しようとしたのですが、見つからないこともたびたびありました。
それくらい狙い方が違うという事ですね。 だから、面白い。

彼は「本番を撮っても面白くないからね。」と言っていましたが、なるほどそういう面もあるなと思います。
総じて彼の方がずいぶん気を使って位置取りしてくれていたようでした。ひょっとしたら不満があったかもしれません。分かりませんが。
- 2020/02/22(土) 00:00:12|
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