伝統工芸大学校の卒業制作展です。
秀作の数々をとってきました。それらを紹介するとそれはまたとても面白い写真になると思います。
ですが、このブログは人物写真ジャンルですから・・・・。
この人は金工の作品で「京都市長賞」を受けました。 たまたまギャラリーの開城整理兼案内係としていましたのでお話を聞くことができました。
ずいぶん試行錯誤され、苦労があったようです。 何度もやり直し、自分としては不満足なことがたくさんあるようですが、締め切りに間に合わなくなってしまうので…とにかく一応の完成にまでたどり着いたという事です。

これがこの人の作品です。見事ですね。
4年でこうしたモノを制作できるようになってしまうということが、何より驚きです。

作品はたくさん撮りましたが、その場で作者たちを撮ることはできませんでした。
ただこの建物の3階で公開実演があって、今年度の卒業生も交じって実演していましたので、その一人にお願いしました。
この人は木彫です。

驚いたことにこの人の先生は、拙ブログに少し前に登場していただいた83歳の名人、渡辺さんです。
私が渡辺さんとお話をしながら写真を撮っているときにたまたまお二人の学生さんが訪ねてきたのですが、そのうちのお一人だったということが分かりました。
なんと奇遇なことでしょう。

良い先生について学んだわけですね。
今ここでは小さな能面を彫っています。

トレーシングペーパーに面の顔半分を描いて、それを反転させたものを繋いで顔全体とするということでした。
つまり面は左右完全に対象なんですね。

小さな面ですから顔の部分だけ切り取って、それをつまんで作業をするのは困難です。
それで首から胴、さらに脚部にかけてくらいの部分がつながっていて、そこを握って作業をします。・
- 2020/02/11(火) 00:00:54|
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