いろいろな方の訃報に接するとつい「何歳でお亡くなりになったのかな?」と確かめることがあります。
すると私と同年代であったりいくつかお若かったり・・・・「まだ若いのになあ。」と家人と話します。
しかし裏返してみれば私自身がそうした方々と同じように寿命の瀬戸際に立っているともいえるわけで・・・・。

そういう時にこの方のように80歳を過ぎてもまだあと何年かは頑張りたいねとおっしゃる方にお会いするのはうれしいことです。そして「若造が何を言っているのか。」と言っていただける気がします。

「私はこうして物を作るのが大好きで、実演にも毎年出させてもらっているけれど、毎年こうして見にくるあんたも相当好きなんやなあ。」と満面の笑顔でおっしゃいます。

今、作業のために使っている台もご自身で作られたのだそうで、三方の板には見事な彫り物がしてあります。
正面の板には蝶番が施されています。
「折りたたんでどこでも持っているけるようにしてある。」とのことです。学校であれどこであれ招かれればすぐに出かけられて実演をされる。
さて、次の方は仏師さんです。
私はこの日、ふと間がさしたのかソニーα99にキヤノンのFDレンズを付けていたのです。
そして滅多にすることのない絞り優先オートに設定していたのです。最も遅いシャッタースピードを設定したうえでカメラに任せればISOで解決してくれたのでしょうが、普段マニュアルで撮っているせいでそういうことには思いも至らずボケの山でした。
第一オートは利きません。

職人の指ですねぇ。

もう終了時間だなあという頃でしたが、私の希望に応えて作業をしてくれました。
なのに・・・・トホホ 申し訳ないことことをしました。

写真はリベンジがきかないのだということをまた新たに肝に銘じました。
- 2020/02/09(日) 00:00:52|
- 工芸
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0