白黒で撮ると何か、より一層リリカルになる・・そう感じるときがあります。
カラーよりずっと過去の記憶、呼び起こされた情感に触れることができる、そんな気がすることがあります。
それはなぜなんでしょうね。

この日はとても冷たくて強い風が北から下りてきていました。
ですから、この四条大橋の下に、いつもならいるはずの観光の人が、ごくまばらにしか下りていませんでした。
橋の上にはともかくも歩く人がいるのですが。

中国のコロナウイルスの流行も影響しているのでしょうね、きっと。
(この頃、町が静かでいいねという声を聞きます。その声には幾分かの中国からの旅行者に対する嫌悪感を含んでいるように感じられます。一方でここまで過剰に十分な準備もなく呼び込んだ「観光行政」をとがめるのでなければいけないと私は思うのですが。)
それにしてもこんな悪条件のもとでよく歌う気になれるなあと感心してしまいます。
と、同時に心配にも・・・・。

「空気がこんなに冷たいのに大丈夫?!」
「3年ほど前に仕事をやめて歌に専念するようになったので、こうして出てこないと収入が・・・・・。だからやめる訳にはいかないのです。」
そうですよね。そうであれば暑いの寒いのと言ってはいられないでしょうね。
外国から日本に来て歌でお金を得ながらなんとかメジャーになろうと頑張っている人もいるのですしね。
私のように、今日はどうしようかなあなんていているような軟弱ものではダメですよね。

それにしてもこの空気の冷たさは喉にも気管にもよくないなあ。
「そうですね空気を吸うとちょっと肺の奥まで辛い感じですね。」
どのくらいのの時間やっているの?
「一時間くらいですけど。」

お尻だって冷たく冷えるでしょうに。
でも、良い声をしています。

私は40代の前半に冷たい風と雨の中で無理をしてちょっときつい状態になったのですが「風邪を引いたのかな」で、無理やり済ませてしまって…実は肺炎になっていて・・・・肺の一部を壊してしまいました。
肺活量がぐっと落ちるし、喉は過敏になるし、・・・・歌が歌えなくなりました。 それまでちょっと自慢でもあったのですが。
だから、無理しない方がいいよ。声が出なくなると辛いからね、と。

「実は、今コロナウイルス以上にアメリカで深刻な脅威となっているのがインフルエンザウイルスなんです。今シーズン、すでに1500万人がインフルエンザに感染し、うち14万人が重症化して入院しています(原稿執筆時)。
ただ幸い、インフルエンザには身近で効力の高い予防対策がすでに存在しています。カリフォルニア大学リバーサイド校の疫学者、ブランドン・ブラウン氏はメールで、「皆さん新型コロナウイルスの脅威に目が向いていますが、インフルエンザワクチンの重要性も忘れてはいけません」と米Gizmodoに伝えています。「今シーズンだけですでに8000人のアメリカ国民がインフルエンザで死亡しています。もっとそのことに注目すべきです」。
(author ED Cara - Gizmodo US )
武漢発のコロナウイルスについてはマスコミも連日かなり深刻な面持ちで報道していますし、国会でも「桜よりコロナウィルス対策だ。」と。
多数の死者が出ていますし、感染者も急増しているのですから、重大な事態だということには間違いがありません。
しかし、【AFP=時事】中国を中心に新型コロナウイルスの流行拡大が止まらない中、国境閉鎖や航空便の運航停止など思い切った対策に出る国が増え、中国の孤立化がいっそう進んでいる。
という事態は正しい方向、各国の正しい選択でしょうか。私は違うと思います。
実に些細な❓ことですが、一つだけ触れます。
今日本のドラッグストア、コンビニなどからマスクが消えています。
その原因の一つには中国人が国の人々に送るために大量に買い込んでいる言う事情があります。しかし、それだけが「売り切れ」の原因でしょうか。違うと思います。
マスコミはこの件を報じるときに必ず予防法としてマスクの着用と手洗い、十分な栄養と休息を言います。それで日本人がいま競い合ってマスクを買い込んでいます。
ですがマスクはインフルエンザの予防手段としては効果がない、怪しいというのが医学界から聞こえてくることです。あるいは多少の効果はあるからしないより良いという程度のものだという事です。確かに効果があるという医学的な知見は確立していません。むしろ感染者が咳やクシャミなどによってインフルエンザウイルスを含んだ唾などの飛沫を周囲に拡散しないためのものです。
では今日本にいったい何人武漢発のコロナウイルス感染者がいるでしょうか。1万人? 1000人? 100人? いえ、2020年2月3日 の報道では20人です。マスクはその人たちにこそ必要です。
一方中国ではどうでしょうか。[3日 ロイター] -「 中国国家衛生健康委員会によると、新型コロナウイルスによる肺炎の国内で死者が2日時点で57人増え、計361人となった。感染者数は1万7205人に達した。国営テレビが伝えた。湖北省での死者は56人増えて350人となった。」という事です。
中国の人々にしろ日本の人々にしろ感染を恐れて非感染者あるいは未感染者が「自分の口を覆いたい」という「心理」になるのは同情できます。しかし、現にマスクを必要としているのは・・・同じマスクを毎日使い続けては意味がありませんから、どんどん使い捨てなくてはなりません・・・日本ではなくて中国です。京都でなくて武漢です。
マスクは中国に、武漢にあるべきです。それなのにマスクを不要不急としている日本人が買占めてしまって、中国人家族連れが帰国にあたってマスクを故郷に持って帰りたいと、いくつもの店を回って途方に暮れているなどというのはなんて理不尽なことでしょうか。
阪神淡路大震災や東北大震災の時に世界から「日本ガンバレ」「東北ガンバレ」の声が届きました。今、発するべきは「中国加油!」「武漢加油!」だと思います。
そして中国人を、重慶人を励ますことがひいては新型コロナウイルスから世界の人々を、日本人を守ることになるのです。
新型コロナウイルスに対処するうえでの思いがなんて内向きなんだろうと思います。
私には事情が分かっていないし専門知識もないので具体的にどう支援するのがいいのか提案できません。ですので、話は全く竜頭蛇尾になりますが、
せめてマスクを買いあさるようなことは自重したいものだと、私は思っています。
「中国加油!」「武漢加油!」
ところでマスクが非感染者が感染を予防するのに全く役立たないかというとそうではなく、濃厚接触者にとっては必要だともされています。感染者が咳をした時などの飛沫は粒子が大きいので医療従事者や家族などはマスクによって、またそのマスクの性能にもよるわけですが、その侵入を防ぐことができ、また必要だという事です。
そして私は思うのです。日本では・・・・どうも日本ばかりではないようなのですが・・・感染者や濃厚接触者とその家族などを「差別的な攻撃や排除・孤立化」から守るという点で広くマスクを着用することは、あながち無駄ではないと。つまり、厳密に非感染者がマスクは有効でないとして着用しないとマスクが感染者や濃厚接触者とその家族を表示する記号になってしまい、差別・攻撃の対象を浮上させてしまうからです。感染・非感染を問わず、有効・無効にかかわらずマスク着用者が多ければ森や林の中にその人々を隠すことができるという事です。既に関係者の子供たちへの「いじめ」が報告されていて、虐めている親子の存在があるわけです。が、それは決して限定的なものではなくて地域全体が、日本の人々の多くが常に抱えている危うい心理と行動パターンであるからです。そうした時に多数の人が感染・非感染、有効・無効に関係なくマスクを着用するというのは(悲しくも)意味があるかも知れませんね。
- 2020/02/04(火) 00:00:48|
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