どうもこの人の辞書にはリタイヤという語句はないようです。
「ジーパンは最近になってようやく履いているけれど、それ以前は『危ない』ファッションだった。」と言います。
多分その『危ない』ファッションはこの方の「戦闘服」だったのだろうと思いますが、私には到底縁のないような、高価で怪しくて、ある種の異様さをたたえていて、しかもこの人の才を存分に誇示したようなものだったのではないかと思います。

私は写真のボードを見て、個展の時にこんな風にプリントして提示できたらいいなあと思いました。
ただ、一枚のポジフィルムから何百枚もプリントする権利を得て生産するから単価を抑えられますが、そうでなければあまりに高価なプリントになってしまって・・・・写真展では一枚ですからね。そうなればどうしたって高価なものになってしまいます。販売しないといけませんね。

この方を見た時に、最初の瞬間から、この人を撮りたい!と思いました。
こう言うととても僭越なんですが、何十年かを生きて来て、他人に撮りたいと思わせるような相貌を形成できてきているその人の人生ってすごいと思いませんか。
人物写真を撮るってことはそういう何十年もの人生の帰結というか作品というか、そういうものを「撮る」「採る」「獲る」という事なんですよね。
これほど面白いことはそう多くはないんじゃないですか。

この人はスーパーモデルたちに混じって仕事をしたこともあるのだそうで、しかも映画にかかわってきたのですから映像に関してはプロだと思うのです。
それでその人に「撮らせて。」「いいよ。」というのも、何だか妙に興奮する快事じゃないでしょうか。

「業界」の人が、私のブログに
この人の顔を見つけたとしたら ・・・・・・・。
それを想像するのも面白い。

こんな良い顔をして現在を過ごせたらいいですね。
またこれからも出展されるようですから、時々覗いて、私の見も聞きもできなかった世界のことをいろいろ話して聞かせてもらいましょう。
また一つ楽しみができました。
- 2020/01/27(月) 00:00:37|
- 手作り市
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