「あなたもお茶を喫んでいきませんか? 虎屋のお菓子もありますよ。 どうぞ。」と誘っていただきました。
私はお茶の作法もまた、文字通り無作法なもので、ちょっとたじろぎました。が、こんな時には気取らないで楽しめばいいんだと、自分に言い聞かせて・・・。(そうです、相当強く言い聞かせないとついにはしり込みして何も経験しないで終るのがこれまでの私なのです。この悪しき性格を少しでも押しのけて自分のエリアを広げるのがリタイア後の私の最大の課題の一つなのです。)

こういう写真を撮っているのをのを見て「性格的にこういうことができるモノをお持ちなんですね。私にはできないなあ。」なんて言われることが一再ではないのです。
確かに何か明確な課題・役割があってどうしても初見の人たちに話しかけたり、誘導しなくてはならないなどのことがあるときには、ほとんど逡巡することなく行動できるんです。それには自分でも驚くことがあります。

ただし全くのプライベートではからっきしなのです。まして自分の未体験の状況や未知の高い力を持つ人、美人の前ではまるで無力で、アカンタレを絵にかいたような人間なのです。
それで人生、どれだけ情けない悔しい思いをしてきたことか。

それをいま少しでも取り返そうと思っているのです。でもだかと言って「人が変わったように」なんてなかなかできるものではありません。
もし私の手にカメラがなければ、やはり虚しくと遠目に見るだけでここを去ったことでしょう。

そういう意味でカメラと、人を撮ることに決めたこと、蒼樹と名乗っていることが私の人生をどれだけ大きく変えたかわかりません。

こんな表情を向けてもらえるのも私がカメラを持っているからこそでしょう。
「おいしい! 美味しいですよ。」と日本語で。

彼女のような性格的な力が私にあれば、どんなに生きやすかったでしょうか。羨ましい。
と、無いものを数えても仕方がありません。
今の私にはカメラがあるのですから。
- 2019/11/30(土) 00:00:59|
- 楽しいね
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