高瀬川の五条から南はこれから急速に姿を変えるでしょう。
そこには民泊が毎月のように立ち現れます。そこに海外からの億役さんがどっと流れ込んでいます。
京都市長は市長選を意識して「もう宿泊施設はお断り」などということを言いだしました。それは少なくない住民の声であり、率直な希望でもあるし、私も、遅きに失したけれどその政策転換を歓迎する立場です。

が、市長の宣言はただ選挙向けのイメージ作りであって具体案はほとんど何一つありません。ちょうど小泉環境相と同じです。
御室仁和寺前のホテル建設も止める気はありませんし、今進められている高級ホテル建設の計画を進めたら、その後で庶民層や格安で旅を楽しむ海外からのお客さんのための宿泊施設は打ち止めにしようという臭いがふんぷんとしています。
それはさておき、海外からのお客さんが増えているのですから、そうした人たちが気軽に行けるお店を作ろうとするのは企業家の当然の志向です。

それでこの辺りにはそういうパブやレストランが増え始めています。
高瀬川を「誰か素敵な人はいないかな。」とへめぐっているとある「多国籍料理」とうたっているお店がありました。そのお店は町屋を改装したんもですから奥へ奥へと続く構造です。
その奥の、ずっと奥に幼子を抱っこした外国人男性が見えました。

以前の私なら到底入っていくことはできなかったでしょうが、今は「ミッションがある」という鞭に促されてはいることができました。
そして事情を話して撮らせてもらうことができました。
トルコから来ているとのことで、三年住んでいるとのことでした。
話していると「自分は動画制作を仕事にしている。」とのことで、私が「うん、ちょっと暗いな。」と設定を調整していると、突然振り返っておくから白い紙を持ってきて、レフ板として手に持ってくれました。(上から二枚目の写真)
その反射光をお子さんに当てようとしているのがパパ心ですね。
ここから別のギャラリーにいった時にも以前、商業的な動画制作をしていたという方に会い、ちょっと冷や汗ものでした。

私がカメラを下ろして話していると、この八か月の子はとても素敵な笑顔をしてくれるのですが、カメラを構えるとその大きなレンズに緊張して、お目めをぱっちりと見開いて真顔になってしまいます。

それで、パパは笑わそうとするのですが・・・・これは、どこの国でも同じ親の心理のようですね。
この子の見る人の心を和ませ喜びの気持ちいっぱいにさせる至上の笑顔を写真に撮っておきたいですよね。

私が撮った写真を背面液晶画面で見たパパが、ぜひ写真を送ってほしいといってくれてe・メールアドレスを書いてくれました。

清水寺の個展の時にもトルコから来たお客さんがいて写真を撮らせてもらいました。彫りの深い魅力的な顔立ちが印象的ですからね。
その時のトルコ人も写真を撮っているとおっしゃっていました。
そしてポージングや表情の作り方がとてもお上手でしたが、このパパさんも・・・・。
- 2019/11/28(木) 00:00:04|
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