今回の個展ではこれまで以上に様々な強い感慨の湧くモノになっています。
以前は寺町三条にあるギャラリーでしていたのですが、その時の来場者数の平均とあまり変わらない・・・ということはそれほど多くはない数の・・・・お客さんで始まりました。 そして二日目も同じ人数でした。
しかし、感動は倍以上になっています。

今日の写真は私自身です。
この写真をアップしたのは一つの面白いことがあったからです。
この写真を撮ってくれたのは会場に来てくれた中国人青年です。(二日目に来られました)
彼がライカの小型カメラをぶら下げていたので、カメラの話になりました。

私はこの時たまたまα900にキヤノンのFD 85ミリ 1.2 Lを付けていたのです。
オールマニュアルで撮りますから、「どう覗いてみる?」とカメラを手渡したのです。
そうすると「あなたを撮るから立ってくれ。」と言いますのでこうして窓際に立ったのです。

どのダイヤルが何に働くのかわからないですし、ピントも手動です。そのピント合わせの手法もライカとは違いますし、おそらくファインダーの見えも随分違うのだろうと思います。
いろいろ苦戦していました。

それでもあれこれと試しています。
その様子が楽しくて私は彼の「(日本語で)見て!」の指示に従って目線をあちこちに動かしながらポーズします。
その瞬間がどれほど楽しいものだったかは写真の私を見ていただければよく分かると思います。
それに彼の配慮か、適度にぼかしてくれています。

前日にも同じ年頃の中国人青年が来場して、やはりライカカメラを持っていたのですが、彼の撮った写真を見せてくれました。
いまスイスに住んでいるということで、一枚目がルーブル博物館のもの。そして二日前に撮った富士山の写真。
とてもクリアでセンスの良い写真でした。
ライカカメラとレンズが欲しくなりました。

この会場には日・英・中の各言語で私のこの写真展への思いと経歴が掲示されています。
私は言葉ができませんが、こうした活動を通じてできるだけ海外の人と交流ができればという思いはあります。
残念ながら今のところ韓国人はおいでになっていません。日本政府の尊大で過去を恥じない態度が、韓国との摩擦を不必要に高めていて観光する人が激減しているせいでしょうね。
「明治」初めの頃の薩長藩閥政府と実によく似た態度です。
それはともかく、会場に一日中、連日詰めているのは疲れますが、こういうことがあるからまたやりたくなるのですね。
- 2019/11/17(日) 00:00:43|
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コメントありがとうございます。
ちょっとソフトフォーカスがかかった様な写真ですので何とか見られます。
私はいろいろな人に写真を撮らせていただいて、それを公開させていただいていますので、私自身の方が名前は偽名、顔も出さないというのではちょっと申し訳ないので、こうして一年に一度くらいは、何かの機会をとらえて顔出ししようと思っているのです。
お見苦しいでしょうがご勘弁を願います。
- 2019/11/17(日) 23:12:40 |
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- soujyu2 #-
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麻谷さんこと「あっさん」は、高校美術部の先輩で京都美大から教育実習に来られ「美術授業」をしていただいたことは、今でも良い思い出ですし、もちろん美術部にもよく指導に来てくださいました。あの飄々とした風貌も忘れることができません。美術部同窓会は毎年、顧問・吉村先生(羽曳野市吉村邸)の誕生日4/29に開催しています。今年はコロナで中止でしたが、毎年あっさんは楽しみにしていてのご不幸でした。その前年にも京都で火を出したり・・・みんな心配してたのに。今となっては、知っておられる方々と思い出を共有ことしかできません。素敵な写真拝見しました。個展開催の折には是非ご案内ください。よろしく
- 2020/10/28(水) 22:19:44 |
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- 石橋 治 #-
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麻谷さんを失ったことは実に惜しい、悲しいことでした。周囲のたくさんの人々の支えがありましたが、ついにご自身が支えきれなくなったということでしょうか。私は遺作展の会場に彼の写真を提供させていただきましたが、彼の作品も人柄も好きで、未だに彼が「私の専属カメラマンになれ。」「なる以上はいついかなる時でも撮るぞ。」とやり取りしたことを思い出します。第7回の写真個展が10月11日に終わったばかりです。来年5,6月か10,11月頃には8回目をしたいと思っています。このブログでもしつこくお知らせすることになると思います。どうぞお運びください。
- 2020/10/28(水) 22:36:04 |
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- soujyu2 #-
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