写真展最終日の私と一緒に写真に納まっていただいた方がその写真をアップしてくれました。初日の写真と比べるとなんとやつれていること。実際この6日間は昼食をほとんど採れませんでしたし、水分補給もままならずで、お腹だけを残してやせ細りました。
このイベントへの参加のチャンスを与えていただいた方々、直接間接にサポートしていただいたかたがた、清水寺さんには大いに感謝しているところです。
そして写真展に立ち寄ってくれた内外の方々にも改めてお礼を言いたいです。
ちなみに来場していただいた方の人数はおよそ380名ほどでした。
日本: 30.1%
中国・香港: 22.6% (香港のみでは2%)
台湾: 4.5%
韓国: 1.8%
U.S.A: 9.7%
東南アジアから 4.7%
ヨーロッパ諸国からはスペインから7名があったほかは1,2名ずつ。(ヨーロッパ諸国からの観光者は他のところにたくさんいっているようです。好みというか関心が東アジアの人たちとヨーロッパの人たちとでは違うのでしょう。)
韓国から7名、北朝鮮(この方たちは写真には全く興味が無くただただ仏像に手を合わせておられました。)からは5名。この数字からすべてのことを言うことはできませんが、東アジアの平和、友好を実現していこうという時、悲しむべき数字として注目しなくてはならないことだと私は思います。香港が8名で台湾が17名なのですから。
(もっともこの数字は私の写真展への来場者というバイアスがかかったものですから、ここからあまり多くのことを引きだしてはいけませんね。)
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今回の個展では「ポートレートを撮りませんか?」と掲示して、何人かの方に会場外で撮らせていただきました。
これまでの写真展でも同じような経験がないわけではなかったのですが。

甲信越地方から楽しい5人連れの若い女性が来ていて経堂前で自撮りしていました。私が近くに立っていると「このカメラで撮ってくれませんか?」とコンパクトデジカメを手渡されました。「僕はプロだから料金が高いよ。」といいますと、

・・・・当然冗談だと受け止めて、勿論冗談なのですが・・・・「じゃあ500円。」という声がかかって、撮りました。それで、「実は、今この建物で僕の写真展をしているんだけど見ていかない?」とお誘いすると「本当のプロに撮ってもらたんだ!」と言いながら笑いさんざめきながら経堂に入ってくれました。

そして写真を見ると「本当のプロなんだ!」と改めて驚いてくれて、その誤解をよいことに「こんなサービスもあるけど、どう?」とポートレート撮影をしてあげました。 無料撮影です。
撮影中お互いに笑わせたりからかったりしながら大いに笑い楽しんでくれたようです。

写真展に入る・・・・それは意外にハードルが高いらしいのです。というか、ほぼ無関心の人が多いように感じています。(この人たちから受けた印象ではありません。一般的にという話です。)
この辺りを行く人は皆、清水寺本堂を目指している拝観者≒観光客です。大概のひとたちはまっしぐらです。
タイトなスケジュールを組んでいるツァー客は寄り道などできません。 「修学旅行生」などは縛りがきつすぎて、自分で見つけた「好奇の対象」に向かうことなどまるで認められない学校が多数です。 (二つほどの班が見に入ってくれましたが。)
そして文化的な意識の問題もあります。

私の今回の写真展の経験から言えば韓国の人の来場がとても少なかったです。そして日本人。それは単純に人数を比較しているのではなくて、言葉の壁もなければ、外国に来ている不安もない。そういう中でも拝観者の中に見つけられる日本人の割合・・・印象ですが・・・・に比して少ないなあと感じるのです。目が合って「お入りになりませんか?」と手招きしても多くは「いやいや」という反応です。「写真展をしているのですが。普段は非公開の重要文化財が無料で見られますよ。」と言っても反応はあまり変わりません。

その点この人たちは実に楽しそうに入ってくれました。
そしてそれぞれの写真に反応してくれて・・・・。

ちょっと和服の時のポーズなども助言しながら・・・・・。そうすると他のメンバーから「いい感じ。可愛いよ」などと声がかかり、「その外野の声が一番いいね。それでいい写真が撮れるよ!」と。
私は気が付いていませんでしたが、経堂の前を行く観光客も大いに注目していたそうです。
- 2019/06/25(火) 00:00:09|
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