私が河川敷を自転車で走っていると、男性一人女性一人の学生を思しき人たちがマイクスタンドなどを取り出してセッティングしていました。
見かけない顔ですが、これから何かするのかな。

話しかけてみるとこれから順番にここでギターを弾きながら歌うのだそうです。
「聞いていかれませんか?」というので、「僕が聞くと写真を撮ることになるよ。それでもいい?」

「僕はいいですよ。」と言いながら他の二人の女性を振り返る。
お二人もOKのようです。
マイクやアンプのセッティングがほぼ終わると、今まで話していた男子学生が・・・・始めるのかなと思いきや・・・・「すみませんちょっと昼ご飯を買いに行きます。」とその場を離れてしまいました。
えっ?!今はもう午後の4時近いよ!

残されたお二人に聞くと、彼はどうやら昼頃にライブを一つやってきて昼食を摂る時間がなかったらしいのです。
それで、実際には女子学生の方が先に歌ったのですが、写真ではこの人が先。
周囲は土曜日とあって観光の人も多くてたくさんの人がこちらを振り返ります。
まだ設置されたばかりの床からもたくさんの人がこちらを見ています。注目されてますねぇ。

中高年カップルさんが「リクエストしていい?! サザンをやってくれる?」と声をかけました。
「僕の好きなやつでいいですか。」
いとしのエリーでした。

そのカップルはそれぞれに投げ銭していました。周囲からは「もう一曲!」などとも。
こういう場所でもパフォーマンスには議論もありましょうが、・・・・音はいやおうなしに耳に飛び込んできますから、せっかく京都の情緒を楽しもうと思っていたのに台無しだなどと・・・・・幸い、大方は好意的に見えました。
京都には・・・いや全般的に日本の町には市民的な広場があまりに少ない、と私は感じています。

いろいろなパフォーマーに聞くと「まだ京都はいいですよ。受け入れてくれる空気があるから。」と。
広場で市民が自由に交流する、自己表現をするという・・・そういう文化が乏しいなあと思います。

他の人のすることに不寛容というか非寛容というか、そういう気分がますます垂れこめてきていますし。
もう少し晴れやかで伸び伸びした文化空間を作らないといけないなあと思います。
- 2019/06/18(火) 00:00:25|
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