明日は清水寺経堂・写真展「音楽・人・人生」の搬入日です。
11:00から搬入しますが、ごく簡単な設置で終るはずですが、なかなかどうしてということになりそうな気配です。
私のようなものとしては「清水の舞台」から飛び降りるような心境で臨むことになるわけですが、こういう経験も得難いわけですから、大いに楽しもうと思います。
ただ、明日は一日中雨が降るようです。
そんなことをぶつぶつ言っている私のような小人からすると、この橋本関雪の白沙村荘で作品展をするなんて言うのは大変なことだあと思うのですが、そこが注目の若手、新進気鋭のこの書家にとってみれば登っていく高みへの一踊り場でしかないのでしょう。

池に浮かべられたこの作品は50メートルの和紙に書かれたものの一部なんだそうです。
多分期間中にいろいろと手直しされていくだろうと思います。
今度は布に書いてみようかなんておっしゃってもいました。
浮かべ方というか沈め方もどんどん改善されていくのではないかと思います。何しろ期間が一か月ですから。

私などはすぐに下世話な関心からここの美術館で個展をやると一体どれほどの経費がかかるんだろうと思うわけです。
多分彼の作品は・・・今日は価格が付けてなかったですが・・・高額で買い取られては行くのだろうと思いますが。
清水寺での個展のすぐ後の7,8月に「同じ作品で個展をしないか。会場費は半額にするけど、どうだ?」と、写真愛好家には比較的知られるあるギャラリーさんからお誘いをいただきました。
が、私などは今度の写真展での出費の影響が大きく、これからしばらくじっとしていないといけません。たとえ半額と言われてもできないのです。

そこが上田さんの様に作家として駆けあがっていこうとする人と、私のように登ってもいないのに転げ落ちていくものとの違いでしょうね。

上田さんとは倶楽部の写真展、「文人光画展」の開催中や「反省会」の時などに大いに語り合います。
年齢はずいぶん違いますが結構気が合います。
とても自由で、囚われない発想をされますし、実行力にも優れています。学ぶところ大です。

これは「V」サインをしているのでも「ピースサイン」をして写真を撮っているのでもなくて、お客さんとの会話の中で「2」を示しているのです。
上田さんが若い学生などからも年配の女性たちにも人気がある要因の一つはこの表情の豊かさだろうと私は思っています。
この点も私には欠けている部分だろうと思います。


今年のグループ展にはどんな作品を出してくるのか大いに興味あるところです。

なんと危険なシナリオを書くのだろう。
安倍晋三総理がトランプ大統領の意を受けてイラク訪問をしている、まさにその時にトランプはイラクに拠点を置く企業と個人がイランの革命防衛軍関連の組織に武器を輸出したとしてこれらを追加制裁の対象とすることにした。安倍氏は(自ら空洞化を図って来た)非核三原則などを上げて日本の非核政策を示して中東の非核化を求めたようだと報道されている。・・・これ自体なんと厚顔無恥な言動かと怒りを禁じえないが、それは今は置くとして、・・・とにもかくにも一応は緊張緩和を掲げてイラク訪問をしていたわけだ。
その日本の総理大臣がまさにイラクにいるときにトランプはイラン、イラクを挑発して見せた。こんなことは安倍が帰国してから言い出しても良いことだ。日米は一身同体だということは自他ともに認める関係なのだから、右手がしていることを左手が打ち消して見せるときに、見かけは違っても同じ意志のもとに動いていると推量するのが常道だ。どちらの意志が本物かを見なくてはならない。それは勿論アメリカの意志だ。そうなれば、イランやイラクは「なんだ、日本もそういうつもりなのか。」ということになるに決まっている。本来ならば日本政府は直ちにこの危険極まりないやり方・・・・はしごを外すようなやり方で総理を危険な立場に置くこと・・・に対して厳重にUSAに抗議すべきだと思うのだが、そういう強い行動も発言も見られない。報道もトランプの「硬軟交えた」やり方だと実に冷静だ。それはつまり安倍とトランプの間でそういう話ができていたからなのだろう。安倍はトランプの意を受けて緊張緩和を呼び掛けに行ったのだが、それはただのポーズでしかなかった。一つの当面の策でしかなかった。そういうことに一国の総理を使いッパシリをさせるアメリカ・トランプとそれを唯々諾々というか、喜々としてというか、受ける日本政府・安倍。
一方、ホルムズ海峡を通行する日本籍のタンカーが砲撃された。アメリカは確たる証拠も示さずにイランの仕業と言い募っている。国連の安保理事会はそれを証拠立てるものは今のところ見いだせないとしている。シンゾウアベがイラクに行って緊張緩和のために働いていることに対するイランの答えがこれなのだ!とアメリカ政府はいう。日本とアベはイランによって面目をつぶされた。しかも被害を受けたのは日本籍のタンカー。ホルムズ海峡は日本にとってエネルギー確保の生命線だが、今やそれも危ない、と言いたいのだろうか。
日本はアメリカとともに中東『和平のために』「国際貢献」をすべき時が来た、すでに「戦争法」で地球の裏側までも自衛隊がアメリカとともに「世界平和」に貢献できる体制がとってあるじゃないか、「そうだろ、シンゾウ。」
「まったくその通りだ。今やまさに時機到来!」と小躍りしているのだろうか。安倍氏がイラクに行って一応日本の人々の耳目を集めておいて、そのうえで日米共同で中東に関与するシナリオを実現しようとするのだろうか。
タンカー攻撃を自作自演しかねないのがアメリカであるということ私は心得ておこうと思う。あのブッシュジュニアの例もあることだし。自作自演でなくとも、これまで繰り返し起こっていたのと同様の事件をことさら安倍イラク訪問に結び付ける流れには注意を要する。
もし私の杞憂というか、邪推というか、これが当たっていたとするならば、シンゾウアベもまた実に危険な瀬戸際に立ったものだ。そしてそれは同時に日本国民がこそがそこに立たされているということに他ならない。
そういう事にならないように、私は事態をできるだけ冷静に見ておこうと思っている。
- 2019/06/14(金) 00:00:09|
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