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素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと   この顔!!まいったなあ!

 ある職業にはその職業にふさわしい顔というものがあると私は思っているのです。昔、先輩に連れられてスナックや居酒屋にいったりするといつも「あなたの職業は〇〇でしょ?」と言い当てられて「いやだなあ。」と思ったことがありました。が、やはりその職業にふさわしい顔というものがあるのだと今では思います。というか、仕事をしていればおのずとそういう顔・雰囲気が醸し出されますよね。

 この人は実に『顔』が素晴らしいのです。その仕事が深くしっかりしたものだと直感的に感じさせてくれます。
 その人に出会ったのはこんな場所でした。

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 京都府立洛南病院が絵画展をしています。職員の同好の士が集まってのグループ展でしょうか。「17回」と書いてあります。もし職員のグループ展だとしたら、なかなかいい職場なんだろうなあ。

 「えっ?何者? この人病院関係者?」という第一印象でした。

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 が、すぐ次の瞬間、これはただ者じゃないなあと感じました。
 洛南病院といえば、私がまだ若いころに・・今でも十分若いつもりですが・・草刈りのバイトに行ったことことのある病院で、京都府で唯一の公立精神科病院です。
 この方はそこの作業療法士です。

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 知人が来場してきての顔ですが、この顔ができることが私には感動モノです。

 高校生のころ「精神病」について関心を持ち、いくらか本も読みましたし仲間といろいろな議論もしました。
 田舎だということもあってか地域には「気違い」という受け止め方がまだ非常に色濃くて、家族にそういう病をもったものがいると家族で隠そうとし、親戚も「世間に知られたら恥ずかしい。結婚・就職の妨げになる。はやくどこかに隔離をして・・。」という空気がありました。
 こういう「病観」はおかしいという思いがあり、納得はいかなくともフロイトなどを読んで「治る(治る治らないレベルでだけ考えてはいけないと後に気付くのですが)」し、「私たち皆の問題だ」とおもって将来は心理学や精神医療を学ぼうかなとも考えたことがありました。

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 この病院では患者さんに自由に絵を描いてもらうということを治療の一環として取り入れてきたのだそうです。
 よく箱庭療法などと同じように病態(状)を判断するために絵を使うことがありますが、この病院ではそういう解釈のために絵を利用しているのではないのです。

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 絵を描く行為が自分の中にある様々なコンプレックスを表出させてカタルシス効果もあるし、自己認識を助け、他者とのかかわりを回復する手立てになるということだろうと思います。
 それを言葉でせかしたり、あなたはこうですよと外からレッテルを張ったりするのではなくて(病識をもつということは大事だとは思いますが。)自分のペースでゆっくりと自分を修復したりできるということはいいなあと思いました。
 こうして絵画展に出品される喜びや自信、家族や友人、見も知らぬ人に「いいですね」と認めてもらううれしさ。こういうことが人にとって大切なんだと思います。・・・・これはあくまで私の理解です。
 
 そしてこの顔です。
 「えっ?!写真撮るんですか?どうしたらいいか分からんなぁ。」といいながら直立不動の姿勢をとってくれているのです。このお茶目さがいいじゃないですか?!

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 人が心の病を得る時には、他者の視線(表情・・顔だけではなくて体の姿勢なども含めて)が案外大きな意味を持っていると私は思っています。
 職場の一人ひとりがバラバラに競争させられて、それぞれの机やPCにかじりついているような人間関係では、「あんたのことまで構っていられない。ダメなやつはさっさと職場から消えたら。」光線が背中から出ているのです。
 上司に相談?!冗談じゃな。、あの人が私の心をズタズタにしているのに!!
 上司に相談する?!冗談じゃない。人事査定する人に弱味なんか見せられる?!
 お互いの顔が怖くなっていませんか。

 そこでは、こういう顔に出会いにくいのです。ウェルカムと両手を大きく開いたようなこういう顔に。
 えらくない医者、めんどくさがらない療法士。
 来場されたお客さんを撮っている方をこの療法士さんが撮っているところを私が撮っています。
 「大きなカブ」みたいですね。こういうのも珍しいでしょ?!となんでも楽しがる。

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 野球とフットサルを楽しむスポーツマンでもあります。

 「いい人」に出会えました。もう一度ゆっくりと話をしてみたい人です。

DSC04448.jpg

 
  1. 2012/01/05(木) 00:02:45|
  2. 人物
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

蒼樹さま
ご無沙汰しております。
洛南の作業療法士です。
とても活き活きした写真をありがとうございます!
コメントもご自身の経験と重ねて、
とても具体的でわかりやすく、
それでいて大事な核心は何も無くすことなく書いてくださり、
とても感激しております。
本当にありがとうございます。

新年になりました。
蒼樹さまにとって最高の一年でありますように。
  1. 2012/01/06(金) 12:26:07 |
  2. URL |
  3. ta26 #-
  4. [ 編集 ]

一層のご活躍を

「ta26」さんへ
 ご丁寧なコメントをありがとうございます。私のような門外漢が思いつきのコメントを書いて誤りや、偏見がありはしないかと恐れます。
 写真も「これは・・!!」と思ってシャッターを切るのですが、失礼がなかったかどうか、いつも心配です。 
 それにしても思うのは、あなたの醸し出す雰囲気でシャッターを切るタイミングを誘われたなあということです。 それだけ魅力的だということですね。
 また御縁があればお酒などを挟んでお話を伺いたいですね。  蒼樹


  1. 2012/01/06(金) 21:08:52 |
  2. URL |
  3. soujyu2 #-
  4. [ 編集 ]

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Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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