京都グラフィエのサテライト会場、「KG+」です。
河原町五条の程近いギャラリー・メインさんで写真展をされていました。
ここは二つの部屋それぞれで別の方が作品を展示されていますが、いずれも女性の方です。
こちらの会場はずいぶん照明を落としていて、外の光に慣れた目ではいると足元もややおぼつかないくらいです。
作者の「記憶にある景色」を表現しているようで、だからこそややあいまいなのです。

もう一つの部屋の方は、早々に見にきていますので、今日はこちら。
それで会場を覗くともうとても暗くて、作者の方の気配も感じません。
入り口で首を伸ばして頭だけ入れて左右を見たのですが、誰もいません・・・・と、実は左手の闇の中におられたようなのですが、この暗さに目が追いついていないのでまるで見えていなかったのです。でもこの人からすれば目は慣れているので、私が何やら不安気にして、入るかどうしようかと不審な動作をしている一部始終を見ていたはずです。・・・・、

それで一通り作品を見て会場を出ようとすると、なんとそこの薄暗い角の奥に、この人が静かに腰をかけていたというわけです。
一瞬ドキリとしました。だって誰もいないと思っていたのですから。
最初は一枚目の写真程度にかすかに見えたのです。
写真はカメラの感度を上げることができますから、肉眼ではそれと判然としないモノさえ私たちに見せてくれます。

肉眼では判然と見えないのですが、私はとっさにこの人は魅力的な人だと、そう判断をしたわけなんです。そしてそれは間違っていなかったのです。

モダン・コンテンポラリー・ダンスをされる一方で写真も撮られるという方です。
こういう方は大概、表現イメージがはっきりしていると思います。言語的にではなくて感性的にです。

私はこの京都グラフィエで何度も「素敵な人」に出会っています。
写真に関心を持つ知性・感性が身体に現れている、そういう素敵な人がいるはずだと、そういうあまり根拠があるとも思えない確信?をもって、写真鑑賞とともに、そういう人を探してもいます。

ここにもおられましたね。
- 2019/04/25(木) 00:00:54|
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