4/12-5/12まで「京都グラフィエ」が続きます。
中でアワードのファイナリストとして選ばれた人たちの作品が「元・醇風小学校」に展示されています。
西本願寺の裏手あたりですね。
藤元敬二さんは写真と絵とで参加していますが、それぞれが彼の内面の葛藤とそこからもがくようにして生み出されてきた世界観とが形象化されています。

会場は彼のアトリエを持ち込んだように雑然としていますし、この写真にあるように絵の制作中、それ自身もまた作品です。

写真は思想なんだなと言うことをこの人の作品からも強く感じます。
思想というとある傾向性をもったイデオロギーとか〇〇主義だとしか考えられない傾向が日本人の文化意識にあります。そのように思想を片付けてしまうことで一人一人の思想形成の弱さ曖昧さを生んでいると私は思っています。
そしてそれが芸術世界にも深刻に影響していて、写真ジャンルもまたその幣を免れていません。

作家性というのはそこにかかっていると私は思うのです。
そういう意味でこうしたイベントは多くの事を教えてくれますし、まさにそれを継承しようとしている世界の写真家たちの格闘を現前に見せてくれます。

ですから私はこのイベントを心待ちにしているのです。
イベントが誕生したばかりの頃にはがっかりするようなものもまま見られましたが、毎年レベルが上がっているように感じます。
ですから、ワクワク感一杯なのです。 今年はどうかな。

ここで藤元さんのような若い人と写真について世界について話ができるのはとても楽しいのです。
海外からの写真家も多く参加していますしね。私には言葉のハードルが高いのですが。

私の理解力、共感力を越えたというかはみ出した作品も実にたくさんあるのですが、それこそこうしたイベントの存在意義の一つですね。

このイベントでは毎回、「素敵な人たちと」で会えるのがうれしいのです。
- 2019/04/22(月) 00:00:23|
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