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素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと  by 蒼樹   あぶり餅

 京都盆地の北部、紫野辺り。今宮神社があります。去年の強風を伴った台風で、北大路から入ったところにあった鳥居が傾き、結局撤去されてしまいました。

 ・・と、そんなこととはかかわりなしに・・・。

 ここは右手も左も「あぶり餅」のお店です。日本最古の「お菓子屋」?
 北側(ここでは向かって右)にあるのが創業千年の「一文字屋和輔」、南側が創業400年の「本家 根元かざりや」。

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 私が加えてもらっている京都ファインダー倶楽部の今年の新入会員さんは「室町時代以来の」とか「江戸期から続く」とかのお寺さんやお店の方でした。 まあ、そういう町なんですね京都は。

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 黄な粉の香ばしい香りがします。
 茣蓙の上で餅に黄な粉をまぶしています。これが他のものを敷くよりも、台にするよりも仕事がしやすいのだそうです。
 「ずっとそうなんですよ。」   でも「ずっと」ってどれくらいなんでしょうね。

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 以前も書きましたが、昔の同僚の御先祖が岩倉という地の少し奥に移り住んで農業を始めたのだそうです。それが室町時代の終わりころ。それでその家は「新しく来た人」と言う意味のことをずっと言われ続けているんだそうです。
 ですから、私のようなよそから移り住んでいる者は、「少し前の事でけすど・・」と言われた時に、うっかり自分の「少し前」感覚で話を聞いてはいけません。
 案外ペリー来航の頃の事かも知れませんから。

 櫛が抜けてしまわないように餅を縫うように刺します。

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 皆さん素手で作業をしておられますね。ビニール手袋などはしていません。そして茣蓙を敷いています。
 これでいいんだと思います。

 「清潔」を装っているお店などで、手袋をして作業をしている人がその手で電話を触ったり、レジを打ってそのまま作業に戻ったりしているのを見ます。

 ある「回転ずしチェーン」では寿司の台の上を覆うプラスチックケースを清潔さの『売り』にしています。
 でもそのケース自体は一日にその数割を洗うだけですので、多くのものに食べ物のかすがこびりついていたり、汚れが目に見えて付着していたりします。
 清潔のイメージを売りはするが、本当に清潔には関心がない営業姿勢は大きな問題です。
 私は責任者を呼んで2度指摘しましたが、全く改善されず3度目にしてようやく少し前進したということがありました。

 また一方で、極端に無菌的に清潔にすることが・・・・いえ、この写真の状態が不潔だと言っているのではないのです・・・人にとって良いのかどうかもまた、私はすこぶる疑問です。


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 焦げ目がつき、膨らんでくるまで焼きます。
 かなりの高温ですから夏は大変な作業です。手袋をしているのは手が熱いからです。使っている炭は備長炭だそうです。 

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 多くの場合に、こちら側でも、向き合う形でもうお一人が焼いていいます。

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 この後、白味噌を絡めて食べます。
 小さな餅ですからペロッと食べられます。

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 昔は甘さのうれしいお菓子だったんだと思います。

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今上天皇程に現憲法を骨肉化しようとした人は少ないのではないかと、時に思うことがあります。そのことを政治的にどのように評価するかは複雑な問題がありますが。

 日本国憲法では「『国民』は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が『国民』に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の『国民』に与へられる。」とか 「すべて『国民』は法の下に平等であ」るとかと定められています。

 この「国民」の部分は英訳では「 All of the people 」などとなっていて「All of the nationn 」とはなってないことはつとに指摘されているところです。


自民党の諸君らがよく言うように現憲法の草案は英文であり、それが日本語に訳されました。「賢明な」旧体制擁護派の官僚たちは、この「peaple」が如何に彼らにとって危険であるかを知って、それを訳すならば「人は」「人民は」としなければならないところを、巧みに「国民」と訳しました。

 それで基本的人権はすべての人に与えられるのではなくて「国民」にしか与えられないものになってしまいました。

 だから日本国民以外の人はこの日本の領土内にいても「基本的人権」を保障されないのです。

 ところで天皇とその一族の方は果たして国民でしょうか。


 国民であれば納税の義務や勤労の義務があります。思想信条の自由、信教の自由が保障され、言論・出版も自由に行うことができるはずです。職業選択の自由や居住・移転の自由もあります。  婚姻は両性の合意にだけ基づいてできます。それ以外の要件に縛られたり強制されたりはしないことが法的原則です。

 しかし、こうした国民としての義務や基本的人権は天皇とその一族には認められていません。すなわちその人々は「人」ではあっても「国民」ではないからです。

 政治的な発言はできないし選挙権もありません。贔屓の相撲取りの名さえ口にするのをためらうのです。むろん信教の自由はありません。居住地を選ぶことも職業を選択することも国籍離脱の自由もありません。

 人としてこれほど大幅に人権を制約されている存在があっていいのでしょうか。極めて残酷な状態だと私には感じられます。


 天皇家には夫婦げんかも親子の気持ちの行き違いも兄弟同士の諍いもあってはならないのでしょうか。そんなことは誰も思わないのではないでしょうか。でも、そういうものの無いいつでも平穏で親しみと慈愛に満ちた家族を演じ続けなくてはならないというのはあまりに非現実的です。非現実的なことを強いるのは酷です。国民に天皇家の人々に対する情けはないのでしょうか。


 今上天皇を敬愛する人はとても多いだろうと想像しています。私も一定の敬意をもって動向を注視しています。しかし、国民は斯くまでに親愛の情を持ち敬愛しているのにまるで牢獄に繋がれたものであるかのように制約された環境にこうした方々をとどめておくのはどうしてでしょうか。


 私は最近こんなことをふと思うのです。

 







  1. 2019/02/09(土) 00:00:12|
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 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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