鴨川を自転車で走っていると遠くから聞き覚えのある音が聞こえてきます。
このサックスの音はきっとあの青年だろう。 やっぱりそうでした。
「やあ、ご無沙汰しました。お元気でしたか。」
「はい、今日はここで・・・。」

今までも何度か演奏を聞かせていただいています。とてもお上手ですがプロの演奏家ではないと言います。
「たまに頼まれて応援に行くことはあるんですが・・。」と、時々ステージには上がられるんだそうです。

「あなたの音は柔らかく甘美なところがあっていいですねぇ。」
「きりりとした音を出す方もいるんですが、僕はこういう音が好きなんです。」
「吹いているうちに自身で聞いてこういう音をどんどん探し出してくるんでしょうね。」
「そうだと思います。リードやネックのところで音は変えられるんですが、やはり吹いていくうちに自分の好きな音に少しづつ近付くんですね。」

これは写真でも同じだなあと思って頷きながら話を聞きました。
この音はあの人の音だな、音楽だなというのでないとダメだと思うのです。 写真もやはり同じでしょう。
まず自分で、これいい感じだなというものを少しづつ詰めていくといことでしょうか。やがてもうはっきりと他の人とは違う何かかが現れてくるんだろうと思います。
記録写真じゃないんですから、やはり、そうでないと自分が撮っているという意味がないですしね。
とはいうものの・・・・。

というような話は、脇に置くとして。
この人に撮影をお願いすると、先ほどまで少し奥の暗いところで吹いていたのですが、光の届くここに移動してくれました。

僕でよければいくらでも撮ってください・・・ということで、貴重な時間を割いていただきました。
私の場合演出はないですから、ただひたすら一心に吹いて貰っているわけです。

鴨川族というとおかしいですが、この鴨川で偶然出会い、こうして交流できる人がいるのはうれしく楽しいものです。
もっとも私の場合はその先のお付き合いは広がりません。が、カメラがあればこそこうした若者との接点もできるのです。
そして、なんとこの人も時々私のブログを覗いていてくれるんだそうです。

ブログに足跡の残らない形でのアクセスしてくれている人が、実は幾人もいてくれるらしいことが少しづつ分かってきて、これはまたちゃんと撮らないといけないなあと改めて思っているところです。
「素敵な人たち」に加えてくれるんですか?なんて言い方をされる方さえいるのですからうれしいことです。
- 2018/12/13(木) 00:00:45|
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コメントありがとうございます。
jazzを歌われていた・・今も歌われているのでしょうね・・・carmenc さんの様にはジャズに詳しくないので、具体的にお伝えできないのが残念です。
この人に出会うときにはいつも一曲か、時には二曲くらいはじっくり楽しんでから「撮らせてもらっていいですか?」と声をかけます。そして撮らせてもらう間にまた1,2曲聞くことになります。なかなか贅沢な撮影です。
- 2018/12/14(金) 21:48:30 |
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- soujyu2 #-
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