接着剤などは一切使っていないのです。
この方の名刺をいただきました。それにもこうした積み石のオブジェの写真が5つほど印刷されています。ですからもうベテランなんでしょうね。
「作品の展示依頼」があれば相談してくれとありました。
そして「Rockbalancing Artist」とも。 なるほど、ただモノではないはずでした。

私はこれらの積み石に感心したのは勿論ですが、人をわくわくさせるこうした見事なオブジェがいまここで、少なくない人にワクワクが伝播して、今まで積むためには平らなモノでないとダメという思い込みが打ち壊される「快」を共有して、石積みを楽しむ人たちの輪ができていることに一層の感銘を受けました。

これは芸術空間の一つだし、ある意味で、あちこちの既成の学校には見られないすぐれた学校だなあと思いました。





これがこの子の作品です。
ここからさらに正面と背後だけのある二次元的なものではなくて、四方八方から見られる3次元のものへと発展させ行きました。
「君は先生よりすごいものを創ったかもしれないね。だってほら君のはどちらから見てもかっこいいよ。」
「うん、上から見たら四角く見えるように作ったんだ。横から見たら船の形でしょ?!」
「この傾いた石、かっこいいね。」
「こっちは、ほらこいう風に傾いてるよ。」
傾いたものを立てられる。傾いたものの上に傾いたものを積んで立てられる。彼の頭の中で、それはもう少しも不思議なことではないのです。だから河原の石はみんなどうにかすれば立てられるものなんです。



- 2018/12/12(水) 00:00:48|
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