水墨画家の小森氏である。
処は京都盆地の西北、宇多野の地にある妙光寺。ここは未(不ないし非)公開寺院ですが、特に許された人が時折作品展をします。
小森氏はその一人で、ここでの作品展では庭に大きな紙を広げて「ライブ」をするのです。

今日はライブのスケジュールに合えばそれも撮るつもりで来たのですが、・・・・残念ながら・・・・・。
前回撮った時には、彼が墨や水をぶちまけるものですから、思わず跳びのいたりしたことがありました。

彼はえらそぶった人物や作品が嫌いだし、常識の中に閉じこもった作品を認めないので、時にあちこちで衝突したり軋轢を生んだりするのですが、なぜかお互い馬が合うところがあって・・・・・全く自覚はないのですが、ある別の「怪人」としか呼びようがないような御仁とお話した時に、「あんたちょっと変わってるなあ。」と言われてしまう様なところが私にはあるようなのです。本人はいたって常識人・凡人だと思っているのですが・・・私がカメラを向けても嫌がりません。

今ちょうどこれまで書き溜めた?たまった?スケッチ画を見直しているのですが、実?はとても繊細なスケッチをします。
そして丹念な観察をしてリアルな絵を描きます。しかし、全体としては一見乱雑で偶然でしかないような絵なんです。その中にまさにきらりと描かれるリアルな小動物が大きな絵であれ乱雑な墨痕であれ一挙に現実世界の情景にしてしまうのです。

どんな人間でも・・おそらく・・人から褒められたいし評価されたい。あの人はすごいという人と並びたい・・そういう欲望を免れることは難しい。ただそういう欲望に対してどういう自覚を持つかということは、それぞれ大いに違うところとなる。
そういうことを時々気づかされます。
- 2018/11/27(火) 00:17:44|
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