私の厚かましい「お邪魔」を辛抱づよく受け入れて下さっている仏師の高橋さんです。今までにも幾度も拙ブログに登場してくれてもいます。
新しく手に入れたレンズを試したいので・・・なんて言う失礼なお願いでも聞き入れてくださる文字通り有難い方です。
しかも、ただそこに人がいるというのではなくて腕の立つ仏師ですから、そもそもその集中や気迫とどう向き合って撮るかという一番大切な課題にもいつも挑戦させていただけます。

もうまったくご自身の制作の中に没入してくれていて、私がため息つこうが、思わず「こうじゃないなあ。」なんてつぶやいても少しも意に介さずいてくれます。
そして手順の途切れたところで、質問に答えてくれたり、私の感心の相手をしてくれます。

以前は「この〔手元を照らす〕蛍光灯、邪魔でしょ?!」といって押しやってくれたりもしたのですが ・・・無論、そうしていただけると撮りやすいし、蛍光灯に邪魔されないすっきりした絵になるのですが・・・・原則として、あるがままで撮らせてくださいというお願いをしてきていますので、それもそのまま。

ご挨拶をして「今日もお願いします。」という感じですぐさまカメラを取り出します。
今日は高橋さんという人物をとるというより、仕事を撮るという意識です。

そこに万里の長城もないし長江もないのですが、相対的な関心事をどこに置くかという事です。
私の基本は「ひと」です。
今日は「妖怪」を彫っています。
水木しげるさんにかかわるイベントがらみだそうです。
この写真は目にスタンドの傘がかぶっていますし、指先にピントがいっていません。
そのように撮ったのです。


- 2018/11/02(金) 00:00:19|
- 伝統工芸
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