スタンドマイクを並べていたので「・・・ということはボーカルがあるという事ですね。」と。
「ええ、それぞれがギターを弾きながら歌うんです。」とのこと。
「聞かせてもらっていいかな? で、鴨川で楽器演奏をしている人たちを撮っているんだけど、大丈夫かな?」
「撮ってくれるんですか? どうぞ、撮ってください。」

こうしたパフォーマンスをする人たちの多くは四条大橋から三条大橋近辺で演奏することが多いのです。
でもそこは先着の人、常連さん、勢い?のある人などなどが占めていますので、デビュー戦の人や他地域からの参戦の人にはなかなか近づけません。

それで、少し上流に場所を見つけたというわけです。
もう、ここは二条ですね。
ただ練習するというのならばもっと上流にもよい場所があります。
でも人に聞いてもらいたいとなれば・・・・・。

人前に立つ、しかも通りすがりの人に聞いてもらうともなれば、なかなか精神的に厳しいものがあるでしょう。
四条河原町交差点でとかいうのは一挙にはできないものでしょう。
ものには順序があるという事でしょうか。
他人事としては、そんな遠慮しないでやっちゃいなよ!とは言えますが、わが身に振り返っていえば、私のような「アカンタレ」はなおの事、怖じ怯えてしまう訳で・・・。

電気で増幅しないで聞かせる声を、歌い方をと私のような世代の人間はつい思ってしまいますが、「つぶやくように歌う」にはやはりマイク、アンプ、スピーカーが必要ですね。
目的、意図を実現するのに道具が選ばれるわけですが、その道具に逆に制約されるということを、写真を通じて感じている私としては、いろいろなことを思います。
今日は85ミリ単焦点を付けてきました。

この黒い帽子の彼は、カバー曲が多いようですが、自作も演奏するんだそうです。
普段は京都市のお隣の市でステージがあったりするんだそうです。
そうやって隣の町まで出かけてくるのは、私で言えば、よし「今度の個展は大阪でしてみよう。」という事なんでしょうが、そういう根性が私にはありません。
第一、私のようなものが個展をしているということ自体において大それたことという思いがぬぐえないのですから。
でも、それは決めたことですから・・。

ですので、なおのことこうした若者の行動に惹かれるところがあるんです。
- 2018/10/25(木) 00:00:11|
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