ソニーのα7にオールドレンズを付けて楽しんでいる人が多いと聞きます。
様々なマウントアダプターが造られていますからソニーα7でないといけないということはありませんが、オートフォーカスなどの接点がないと、せっかくの機能が存分に使えません。
でもそこをマニュアルでいこうということになれば、より良いファインダーのあるカメラを選べばいいわけです。
ただ、すべてのレンズがどのカメラとも組み合わされるというわけにはいきませんが。

前にも書いたように私がもっているキヤノンのFDレンズはマウントが切り捨てられましたし、ほぼ使えるボディーがありません。
いいレンズがあるんですが。
その一方、京セラ・コンタックス用のツァイスレンズはこれまた組み合わせがごく少なくて、私は今仕方なしにキヤノンのボディーに付けています。アダプターは緩い、アマイものですが。

現代レンズと現代ボディーにすれば実に鮮明な写真が得られるし、取り回しも便利なのですが、それでも、古いカメラやレンズで撮って、そこからある味のある絵が出てくると、撮影条件が厳しくない時には、できればツァイスレンズを使いたいとかいう気持ちが起こります。
今日のようにじっくりと撮れる日などがそうですし、ただ、記録するという以上の絵が欲しいと思う時がそうです

あまり強い光があるときなどはちょっと弱いのですが、うす曇りや木陰で撮るときなどは、無類の情感が出ます。
新しいボディーの能力は目を見張るものがあり、今日の2枚目の写真のように背景が明るく、人物が暗い時などは、こんな風にならずに済みます。 でもこうなったからと言ってこれが嫌いだというわけではないところに面白さがありますね。
そしてこういう陰影がお好みです。
85ミリレンズを「お姉ちゃんレンズ」などとあまり愉快でない言い方がされたことがありましたが、単に画角が人物写真に向いているというだけではない魅力がこのレンズにはあります。

この人は魅力的な目鼻立ちをしていますし、撮影に対してもとても協力的な人ですから、それだけでもフォトマヌカンとして有難いのですが、こうしてこのレンズで撮ると、なお魅力が増して、「もっともっと撮ってみたい。」と写真を見て思います

機動的に撮るとか、確実に、高精細な画面と撮るということになると、それは少々遅れをとります。
しかし、こうした人物撮影ではそういうことはあまり追求されませんから、私はこれからもこのオールドタッグを楽しみたいと思っているのです。
もっともこれからはもっと遊んでもらて、動いてもらって撮ることを考えていますので、そうなると果たしてどうかなという一抹の心配はありますが。
次の写真は目にピントを合わせていません。

この人は、多分、こういう風に撮りたい、こういうことを狙っていると言えば、何度でもそれに応えてくれる人だと思います。
ですので、たくさんのボツを生んでも挑戦してみたいなと思っています。
(ただまあ、この人も貴重な時間≒人生の一部を切り取ってくれているわけですから、「ボツでもいい」みたいな取り組み方には問題がありますけどね。)
- 2018/10/10(水) 00:00:23|
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