何だかなかなか「秋晴れ!」になりませんね。
時折、晴れ間を見せて期待させることはあっても、安定した秋の高気圧の支配は進みません。

先の台風21号の被害の爪痕はまだあっちにもこちにも残っていて、いろいろな働き手が不足しているようです。
聞くところによると滋賀県北部もひどかったようですね。
北海道の地震被害や、例の「ブラックアウト」による停電の影響の深刻さなどが注目されて・・・・こうした事態が予想で来ていたのに北電は対策をおこたったようです。ここでも躓きの石の一つが「原発再稼働」です。・・・・実はかなりひどい災害が十分に報道されていないきらいがありますね。

染の作業の写真ですからカラーで撮る方が適切じゃないかと考えないのではありません。
その職人さんの仕事の素晴らしさが伝わってこそ、その人を表現できたということができるかもしれません。

見る方も、どんな絵を描いているんだろう。色は?と思うに違いないのです。

けれどこうしてカラーにすると鮮やかな帯の柄に目が奪われてしまって、「こういう綺麗なものを描いている職人さん」だという情報で終ってしまいます。
職人さんの目や口元やあるいは指先、指の形、あるいは道具の形状などに注意することはとても少なくなります。

そこに色を撮り入れて撮る場合のむずかしさを感じるのです。

眼鏡の光をとらえて集中や緊張を表現しようとしても、見る人の目は帯の大きな面積の鮮やかな色につかまってしまいます。

以前どこかで、写真はカラーであることが王道、基本でモノクロは不自然で、何か言いたげな風を装うだけのものだという考えを読んだことがありますが、それは違うのではないかと私は思っています。

それでフジフィルムのカメラがモノクロをワンパターンにするのではなくてアクロスを加えたりしていることに私は好感を持っています。
さらに赤っぽい黒や青っぽい黒にすることができるのは表現の幅をずいぶん広げますね。
(私のカメラにはその機能はありませんが。)
青っぽい黒はとてもクールでオシャレです。
私の個展の初めの二回のモノクロは青っポイ黒でした。
- 2018/09/17(月) 00:00:01|
- 伝統工芸
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