以前このブログに登場してもらっている靴職人の三上さんです。ボールペンの軸を革で包んだものをつくっています。その鞘との組み合わせがおしゃれでどこかホテルにでも採用したらと前に書きました。
縫い合わせの部分の山が少し高いかなと指摘すると次回にはしっかり修正して実に指にやさしい作りになりました。
それが今回はさらに革の切り口に彩色して上質感が出ました。色の種類も多彩になりました。
(⇔)

「お客さんがいろいろ注文を聞かせてくださるので、そのたびに変わっていきます。」
「今日は靴をぬっているんだねぇ。靴の展示も増えたし。」

「そうなんです。靴屋の仕事も見てもらおうと思いまして・・・。」
「糸は二本使うの? 糸の素材は何?」
「昔は二本とも麻の糸だったんです。いまは一本がナイロン、もう一本が麻なんです。麻の方は松ヤ二を 塗っています。この松ヤ二が季節ごとに状態が違いますから季節によって三種類を使い分けます。
ナイロンと麻の特性を合わせて使うんです。」
手前に二つ折りの赤と黒の製品が見えますか。名刺(カード)入れです。
私はこの名刺り出が気に入っているのです。品があっておしゃれで。ブログのURLを描いたカードをこの名刺入れから出したらカッコいいだろうなあなんて・・密かに思っているのです。

「釘を打つのに普段釘を口にくわえているんですが、お客さんと話すときにどうもそれでは具合が悪くて咥えなくなりました。」
この人は仕事にも誠実だがお客さんにも誠実だから・・。

すすめなければいけないこの靴作りの仕事もお客さんが来るたびに止まります。

小さなお客さんがボールペンの書き味を確かめています。
どんなお客さんにもこの表情で迎えます。
- 2011/12/08(木) 00:02:15|
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