シンガーソングライターの川口さんはウイークデーの仕事の毎日のほかに、ほとんど毎土日引っ張りだこで各地、各会場で歌っいている。
彼女の目下のキーワードは「つなぐ」
彼女の歌があちこちの平和を求める声、反基地の願い、原発なくせ、差別をなくせの要求をつないでいる。

今となっては「縁あって」というよりないが、川口さんが私の行動圏で「歌う」時にはできるだけ、出かけて撮らせてもらうことにしている。
まあ押しかけて撮るのだから「カメラおじさん」になっているのかもしれない。

有難いことに「私のCDジャケットの写真を撮ってくれた人…。」だと紹介していただけるので会場でカメラをもってうろついても訝しげに見る人は少ない。
私の態度も次第に大きくなっているのかもしれません。その点は要注意です。
専属カメラマンでもないのに・・・。
ちなみに、私を専属カメラマンに任命してくれているのは麻谷さんという芸術家。素晴らしい作品を描いたり作ったりする方ですが、最近、撮れてませんねぇ。これでは「専属カメラマン」の名が廃ります。もっともそれは冗談から出た駒ですから仕方がありませんね。

撮った写真はセレクトしてご本人と事務所に送ります。送った中からフライヤーにでも使い道があれば使ってもらって、少しでも川口さんの活動の助けになればと思っているのです。
TV番組では人畜無害の歌しか流しませんから、そういう分野でメジャーになることはないでしょうが、歌うべきことを歌う人は必ずたくさんの人に受け入れられます。(逆は必ずしも真ではありませんが。)

私は川口さんを撮りながら、写真というものは、ことに人物写真というものは何をどのように撮るのがいいのか、繰り返し自問自答しながら撮ります。
そういう意味ではとても刺激に富んだ貴重な時間なのです。

ただ、ジャンルは違いますが先日行われた清水寺でのトランペット演奏に参加された方々もまたいろいろな問題意識で音楽に携わっておられて傍らから見ていて、これもまた音楽の在り様だなあと感じ入りながら撮りました。
大学で教えておられたり交響楽団の元・現メンバーであって、このベントのコンセプトに共感されて遠路参加された方もおられます。むろん業界のしがらみもあったでしょうが、それ以上にトランペット仲間の共感と連帯もあって成功したイベントですが、音楽が世界の人々を「結」び「友愛」を実現するということは皆さんの確信であったと思います。
「結ぶ」、「つなげる」は川口さんの口癖でもあります。

ミニコンサートと共に写真展も開かれていました。山城博明さんの沖縄の抗いを撮った写真です。
こういう写真を撮って社会にコミットする写真家もいます。
私は人を撮って・・です。

勝てば官軍、結果を出せばすべてよし、というのは人々の哲学を衰弱、退廃させると私は思う。
「労働者奴隷化法」が自公維新は勿論、国民民主も希望も手助けして成立した。
資本主義の歴史上、社会主義という対案の前に「修正資本主義」「福祉国家論」などで、まさに修正を余儀なくされ、また資本の野放しの強欲追求に手枷足枷するのは正義とされるようになった。ところがその社会主義のオウンゴール?で「資本主義の勝利」になると、その手かせ・足かせは「新自由主義」によって「規制緩和」の名のもとに無残に引きちぎられてきた。今や資本主義は「雌伏」すること半世紀?のすえにようやく再び強欲を解放するようになった。その一つの証が「労働者奴隷化(いわゆる働き方改革)」法である。
我々は・・・の中に入りたがらない人も多いが・・・再び「万国の労働者団結せよ」という旗を手にしなくてはならなくなった。もし資本のジャカードの下に死を強いられたくなければ。
- 2018/07/02(月) 00:00:33|
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