絵は主にオイルクレヨンで描いているという方ですが、中国武術の達人でもあります。
その描かれる絵は一見油絵かと見違えるように濃密・濃厚に色を重ねられています。
けれどなるほど絵本作家だという優しさや繊細さに満ちていて激しい感情的な色彩でもなく、また鈍重さというものは微塵もありません。

写真は苦手だという事でしたが、撮らせていただけるということになって・・・・・・・ただお客さんがひっきりなしに来られるのでなかなかとることができず、結局三度足を運ぶことになってしまいました。
そして、この日清水寺で「100本のトランペット」の一度目のリハーサルがあって、その撮影までの間の時間お利用して、ここまで歩いてきました。
又すぐに戻らねばなりません。
ご一緒の女性は版画をされている方だそうです。

この時α99を使っていますが、取扱説明書もまだ読み込んでおらず、私の予想しない動作や期待しない動き、又α900とは別世界の在り様にまごまごおろおろしながらの撮影です。同じソニーなのに。

α99はEVFですが、EVFとしても一世代前の仕様というべきでしょうか、それもあってかx100FのEVFの見えとも能力とも違います。
しかし、シャッター音は気に入りました。小気味いいし、まろやかで撮影を意欲を掻き立てます。
この時にはミノルタの28-70を付けていましたが、85ミリを付けると、快適です。

「はらぺこ青虫」「はじめてのお使い」「ぐりとぐら」などなど、いろいろな絵本を読みましたが、絵本=子供向けの本=かわいい、アニメキャラ・・的な絵、塗り絵的な絵の本が氾濫している一方で、絵に対する思いの深い、又技術的にも優れた絵本がたくさんあります。
「じごくのそうべい」の絵を描かれた田島征彦氏の個展がつい先ごろ別のギャラリーであり、迫力のある作品を見せていただきました。

この方の作品も、子供相手だから可愛い絵を描けばいいというような安直さは毛筋ほどもありません。
分かりやすく目がちかちかするような原色を配して、女の子にはピンクを、男の子には青をという様な浅はかさもありません。

それでずいぶん感心していろいろお話を伺ったのです。
- 2018/06/27(水) 00:00:19|
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