城下町のとある路地で待ち合わせ・・・・・かな?。

多分待ち合わせの時刻に遅れるようなことはないだろうなあ。
五分とか、十分とか先に来ているような気がします。
ちなみに、私が待ち合わせた若い女性で遅刻しなかった人は片手で指が余ります。どうしてなんでしょうねぇ。

この人と空とでは明暗差が大きすぎて、こういうのっぺりした、色もどうかなという写りになってしまいます。
こういう時にスローシンクロでストロボを合わせたいですね。ボックスがあればなおいいですが、そんな機材はありません。

小中校と同じ学校に通った幼馴染。大学は京都に行ってしまったので、久しぶりに帰ってきて散歩しているところをバッタリと会ったという・・・・、そんなお話はどうですか。

「少し見ないうちに随分しっかりして大人になったって感じだなあ。」

「そうかなあ、そんなに変わったという感じはしないけど?! あなたこそ、どうなの? 大学は楽しい?」

「まあね。」
「そう、それは良かった。」

私の知人の一人が軽い「サザエさんシンドローム」にかかっているようです。私にも多少の経験があります。
シンドロームはともかくとしてあの長寿番組「サザエさん」というアニメはちょっとおかしいなあと私は思っています。私たち家族もずっと見ていますし、楽しく面白い面はあるのですが、しかし反面では系統的に仕掛けられた罠だなあと思うことがあります。
時代設定が私たち世代が子供の頃に近いようなんですが、そこに描かれている「家族」の在り方は静かに人々を教育しているように思います。
フネさんもサザエさんもタイコさんも「家庭内主婦」です。外で仕事をしようという話はありません。たまにサザエさんが話題作りにパートをする程度です。収入を得るのははあくまで男性です。アナゴ君の細君も同様です。
フネさんの世代以上の女性は家庭にあっては和服を着ています。妻であり母であるオフネさんにはこれといった欠点は見つからず何時もしっかりしていて家庭内の事は何事によらず頼りになります。
波平さんもマスオさんも家事をすることは、「母さんを楽にしてあげよう」とか「たまには外出しておいで」と時たま思いついてすることがあるだけです。ゴミ出しさえしません。
波野家ではテレビのある部屋で食事をしていますが、大人たちは座布団を敷いていますがカツオ君もワカメちゃんもタラちゃんも座布団は敷きません。ワカメちゃんは畳のヘリをまたいで座ります。カツオ君がそうしていることはほとんど記憶にありません。
ワカメちゃんの方は成績がいいのですが、男はわんぱくでのびやかに、女はまじめに人のいう事を素直に聞いて勉強するので、結果成績がいいということなのでしょうか。
「セクハラ」「女性差別」が度々話題になりますが、こういう「国民的長寿番組」に仕立てられているものが日曜の夕食時に、声高にではなくて密かな作為によって人々の意識の中に性別分業や前時代的な家族関係を刷り込んでいるということについて、もっと話題にするべきだと私は思います。
収入のことを心配しなくてよい生活、たとえ24点をとっても中学受験や高校進学を心配することがない、お父さんが「バ~カモン」と大声を出しサザエさんが箒をもてカツオくんを追い回す以外には実に和やかで明るい家族。カツオくんが宿題に出されない限り社会の景気変動も物価高も凄惨な事件も激しい受験競争もこの家庭には入り込まないのです。
日曜の夕方にこの番組を見て、しばし「日本の平均的な家庭の平和」の幻を人々は見るのでしょうか。
- 2018/06/26(火) 00:00:21|
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