工芸にしろ、芸術の諸分野にしろ、それを生業にして生活していくのは大変に難しいと・・・・一般論として・・・・いえると思います。
(写真についても出会う人ごとに、ブライダルの仕事に就くチャンスがないとほとんど無理かなあなどと聞きます。)
ですので、なおのこと若い工芸家の卵を見るとエールを送りたくなってしまいます。

もしこの人たちの仕事がなければ私たちの日常はどれほど詰らないものになってしまいか、それは情けないものになってしまうと思います。
もっとも日本社会で働く大半に人たちの所得があまりに低く抑えられているのと、文化的生活をするための自由時間が極限まで削られているのと、教育内容がいびつで自由度が低すぎることで、工芸や芸術作品を庶民レベルが楽しむ条件がますますやせ細っている状況では、エールばかりではどうしようもないのが現実だと思います。

日本は痩せても枯れてもGDPで世界3位なんですから・・・・一人当たりでは25位(2017年)なんですが・・・・・それなりの文化程度であってほしいですね。
「世界経済フォーラム(WEF)は2日、世界各国の男女平等の度合いを示した2017年版「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。日本は調査対象144カ国のうち、114位」(2017)という文化後進国ですから、深刻ですね。
そこにも芸術や工芸を豊かに発展させえない問題点があると思います。

そういう意味で若い女性がこうして工芸を担おうとしていることには意味があると思います。
(ただ半面、男子はこうした工芸分野では「食べられない」、したがって結婚できない等々・・・という事で選択しなくなっているという重い状況があります。)

とはいえ、こうした若者がいるという事はうれしいことです。

話は変わりますが、85ミリ単焦点でf1.4というのはこういう場面では有難いですね。
現代カメラはISOを高めることができますから、暗いので明るいレンズがいいというのではなくて・・・無論余り感度は高くしたくないのですが・・・・・やはり開放値が高いことで、背景をぼかして対象をポプアップすることができますし、ミノルタレンズであることもあってそのボケがきれいです。

そしてマニュアルフォーカスで撮る楽しさ。
- 2018/06/18(月) 00:00:33|
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