シンガーソングライターの川口まゆみさんです。
5月3日の憲法記念日に彼女の2ndCD「『人の力』 沖縄・平和を歌うⅡ」がリリースされました。
それを記念して翌4日に京都府民ホール、アルティで彼女のコンサートが開かれました。

私はこのコンサートに「写真撮ってほしいんですけど。」というご要望に応えて会場に出かけました。
私は先のCDのジャケットやなかにはいっている冊子に何枚かの写真を提供している関係で、一応「ご招待」なんですが、「リハーサルを撮りた」という私の要求に合致した要請でしたので、結局ゲネプロから本番まで半日撮っていました。

本番はお金を払って聞きに来ているお客さんの大切な時間でもありますから、お邪魔にならないようにしないといけませんのでとても制約が大きいのですが、リハーサルは、その目的を邪魔しない限りかなり自由に撮らせてもらえます。
これまでにも何度か撮ってきていますから、様子も多少は分かりますしね。

ただ彼女にとってはゲネプロも単なる音合わせや「一応の確認」以上の真剣なものですから撮りがいがあります。

川口さんの歌は辺野古の座り込みに連帯したり、核兵器や原発に反対するメッセージが明確ですから、反戦歌手とかとイメージされているのですが、私は彼女はそれ以上の歌手だと思っているのです。
いろいろな市民運動や労働運動にかかわって集会やデモに呼ばれて歌っていますし、彼女も熱心にその先頭に立っています。
しかし、ネトウヨ諸君が描き出そうとしているような歌手では毛頭なくて、きちんと人生を全うに生きる人間的要求に根差したヒューマンな歌手です。

TVや商業音楽の世界では歌われない世界を対象にしているという点で、あるとても特殊なイデオロギッシュなものだと先入観を持つ人もいますが、私はまさにその点にかえって現在の日本の文化の偏りと腐敗・退廃があると強く感じています。
わたしたちはまなび、はたらき、遊び、恋もし結婚もし、子育や家族生活に喜びを感じたり悩んだりしますが、この分野についてさえ商業音楽ではカバーしきれていません。生活の、意識の極偏った一面しか取り上げません。

まして平和や政治や国際的な連帯や民族差別に対する反対や怒りや煩悶などを歌うことはまずありません。
沖縄や福島原発の現状や未来をテーマにしない人間の生き方のなんと狭いことか。
今はほとんど耳にすることのない「小市民的幸せ」に閉じ込められた文化、意識。私に言わせればそれは家畜化された意識です。それが多くの人々の耳目をとらえて目を耳をふさがせている。
そういうこと自体が極めて政治的なことです。
ですから私は川口さんの歌は「まっとうな生活者としてのあるがままの人としての歌」だと、そう感じています。
- 2018/05/12(土) 00:00:20|
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こんばんは。わたくし川口真由美さんの2ndアルバムで6曲ギターを弾きました。惚れちゃいました!8月にさいたま市で彼女のコンサート計画中でレコーディングメンバーで演奏します。
- 2018/05/15(火) 22:41:07 |
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- 健にぃ #-
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コメントりがとうございます。
一緒に演奏されるとなおのこと彼女のソウルフルな魅力が感じられることでしょうね。
8月のコンサートでは大いに盛り上がってください。
- 2018/05/16(水) 14:25:38 |
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- soujyu2 #-
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