私はイベントで行進している人や、祭りのみこしを担いだりしている人を撮ってこのブログに掲載することをほとんどしていませんでした。
原則としてある程度の会話や、少なくとも「写真撮影はOKですか?」と尋ねて了解をいただいた人だけにしています。
そういう意味では、今回はちょっと微妙ですし、お一人はこの原則に当てはまりません。
KYOTO GRAPHIE・京都国際写真祭の内で京都文化博物館の展示場での撮影です。

今回のこのKYOTO GRAPHIE・京都国際写真祭では写真一枚一枚を個別に撮るのでなければ会場の様子も含めて撮影が許されています。
これはとても良いことだと私は思っています。全般的に「禁止」というやり方には疑問がありました。個別的に理由があって禁止するという事があってよいと思いますが、一括りに禁止するのはどうかなと。
それに多分、インスタグラムなどで鑑賞者たちが感想、評価付きで発信する宣伝効果は抜群でしょうし、費用のかからない宣伝としてイベント側としてはありがたいのだろうと思います。(と言って、主催者や作家の意識とは別に周囲が勝手にそのように了解してむやみに撮影し公開するのは、まだまだ拙速といえるでしょう。)
それで逆にここでは一般的に撮影が許されているという状況ですので、この人も私を特に意識しないで撮影を受け入れてくれているのだと思います。

このダンサー?お二人は機械仕掛けの人形のような動きで、床の上をすべるように移動していきます。
まるで雲に乗っているかのように滑らかに滑っていきます。台車にでも乗っているのかなと一瞬思いましたが、いやそうではない! 彼女たちの高度なステップ技術のゆえにそう見えるのだと思いつきました。
会場の写真作品、オブジェ、音楽、光、そしてこの二人の会場を流れるように縦横に、時に回転しながら移動する動作によって、全体として一つの作品世界が構成されているようです。
私はこのダンサーたちの、そのスキップのスキルの高さ、ポージングの優雅さ・美しさなどに大いに関心を持ちました。
しかも素晴らしい美声で歌うのです。感心しきりです。
そこでこの人に、・・・・演技中で話しかけられませんので・・・ジェスチャーでスカートの下のスキップがすごいね。どうやっているの?と尋ねました。

文字通り優雅な無表情で私のジェスチャーを見ていましたが、果たして通じたのかな、どうでしょう。
私がカメラをもって撮り始めると、こちらにす~ッと回ってきた時にこのようにポーズしてくれました。
これは或は誰に対してもしてくれているポーズかも知れませんが・・・私は記念撮影的に、はい一枚という撮り方ではなかったのです。

二人はゼンマイ仕掛けの人形のように、あちらに行くかと思うえばその場でくるくると回り、時々こうして二人であってポーズします。

この動きは、そう、白鳥のように水面下で(スカートの下で)とても素早く足を動かしているのだと思います。そしてとても訓練のいる辛い動きじゃないかと思うのです。
- 2018/05/04(金) 00:00:44|
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