この方が撮影を許してくれたのですが「ではどうしましょう。」と、どこでどうしたらいいですかと聞いてくれました。
私としては、この場では面白くないので「別の機会に別の場所で撮れたらありがたい。」と、・・・・・。
すると「実は私はここでの仕事が今日までで、明日には神奈川に戻るんです。」という事で、「おう!!なんという不思議なチャンスだ。」
もし明日ここに来れば、別のスタッフにお会いすることができるとしても、この人には・・・おそらく…永遠にお会いできなかったのです。

じゃあ、あれこれ贅沢は言えない、という事で、周囲を見渡すと、・・・・そもそもこの建物がソファーなどの家具を展示販売されているところなので・・・・とてもいい感じのいすやライトがあるんですが、それはデザイナーズのものですから撮影できません。
それでいつもの事なんですが、その場で撮りましょうということになりました。
50ミリの画角では、こうなるわけですが、・・・・。

「知らない土地で、初対面の方に撮られるとこんな風な表情になるのかと、小さな発見です。」とは、ご本人の弁。
ここで「撮らせて。」と言われてちょっと驚かれたようです。それはそうでしょうね。
初めは全身のアンテナで対応してくれているようでした。

多分、2度目にはこの人の・・・この時にも瞬間瞬間に垣間見せてくれた・・・・素敵な笑顔を撮れただろうになあと、ちょっと残念です。
まさか神奈川まで追いかけるわけにもいかないですしね。

この人の人生と私の人生の糸が瞬間交錯してそこにできる結び目が写真として結晶する。
面白いものですね。

だから人を撮ることをやめられません。
- 2018/04/27(金) 00:00:01|
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