一方で国境はますます低くなっているしボーダーレスになっているのに、日本を含めて世界にはそれに逆行して国家や民族を排他的に保持しようと声高に叫ぶ人とたちがいます。
国民国家というものも歴史上の産物であり永遠不変ではありえません。
第一次大戦時に「民族自決」ということが言われましたが、その肯定面と否定面の両方を見ながら、国際協調、民族の相互尊重と和解の道を探求するのが今世紀の課題でしょうか。

日本にとても多くの観光者が訪ねてきてくれています。
そんな今こそ、国際協調、友好を築くチャンスです。
金勘定に終始していてはいけません。迷惑がったり悪態をついているだけでは歴史的なチャンスを逃します。

日本は国連においてアメリカの下請け投票機でしかありませんし、合衆国の「ポチ」と揶揄される存在だという事は世界の共通認識でしょう。自国の憲法さえ守れない政府を持った気にという事でも知られていることでしょう。女性の地位は殊の外低く、セクハラはごく日常だという事でも知られているでしょう。そういう意味で尊敬されているとは思えませんが、他面、日本の町は清潔で治安が比較的よく保たれ、人々は穏やかで優しいと思われているようです。
欧米とは異なった文化の国としては高度に経済も発達しているということで注目もされています。
そういう肯定的な側面のあるうちに国際的な信頼を勝ち得ることをやり始めないと手遅れになります。

もっと留学生を受け入れ、もっと留学生を送り出す・・・例えばそんなことでも旺盛にやるべきだと思います。
イージス艦よりF35よりずっと安上がりで日本の安全を保つために効果的だと思います。

かつてライシャワーは日本の知識人や芸術家たちを意識的にアメリカに呼び寄せてアメリカを見せました。
すると大概の知識人や芸術家はすっかりアメリカナイズされその人たちが盛んに日本国内で発言するから、たちまち鬼畜米英を叫んだ国民をアメリカ一辺倒の国民にしてしまったのです。
あれを真似ればよいのです。お安いことじゃないですか。

日本の街で「写真撮ってくれませんか?」と見かけた外国人に声をかけてスマフォを手渡している外国人をよく見ます。

観光政策を友好政策に転換する政策。そういうものがないと早晩日本の観光も行き詰ると私は予想しています。
- 2018/04/25(水) 00:00:16|
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