私の撮った写真には膨大な「ボツ」があります。
撮った写真のほとんどは捨てずにハードディスクに記録されていますから、容量の大半は、その「ボツ」が占めています。
ある意味でとてももったいないと言おうか、無駄であると言おうか、・・・。ボケていたりブレていたり、露出が極端に外れていたりしてどうにもならないモノさえ残されています。
それらをのぞき込まれたら「ちょっとやめてくれよ!」というでしょう。

そしていくらかみられるものだけを公開し、個展などで展示しているわけで、いいかっこしてるわけです。
それは、ある意味当然なんで、絵描きにしろ、モノづくりの職人にしろ歌い手にしろ、これでまあ良しとしようというところのものを公開しているわけです。
リハを撮ると言おうことをそれに反しているわけですから、写真い音は描きこまれないにしろ、何やら落ち着かない気分にはなるかもしれません。

実際、撮るなら本番を撮ってほしいなあと言われる歌手や演奏家の方もいます。
しかし、私の撮りたいのは「人」なので、つい、そうじゃなくてリハを撮らせて、というのです。

本番になれば男性は黒の服を女性は色鮮やかなドレスを着て演奏しますが、今見ていただいているのはごく普通の服です。
もし私に小澤 征爾氏が「撮らせてやろう。」言ってくれたら・・・・そんなことはあろうはずもありませんが・・・・是非とも彼の自宅で、彼がスコアをさらったり、研究しているところを撮らせていただきたいと思いますね。そしてリハで演奏者たちどういう風にやり取りをしているかというところを撮りたいですね。

それにしても貴重な機会をこの方たちに与えていただいています。


- 2018/04/18(水) 00:00:13|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0