ここは沖縄、辺野古の海です。
この人はシンガーソングライターの川口まゆみさん。
ほとんど毎月、辺野古に来ています。

国会で佐川宣寿前国税庁長官が違法ではないけれど極めて不適切な証言態度をとった。自分が公務員として務めていた限り公僕として国民に対して責任を負っていたはずなのに・・・・こう言う公務員の基本的な在り方自体を「忖度」を梃子にしてないものねだりにしてしまったのが彼のしたことの一つだが・・・・自分が刑事告発を受けかねないからと言って、国民がつまびらかに知る権利に対して自己の罪悪を隠す権利を優先してしまった。
それは一面合法的ではあるが、倫理的でもなければ法の正義にもかなっていない。
辺野古の米軍基地建設も同じことが言える。

大人ぶった物分かりの良い人は問題を狭い範囲に限定して、さらに形式的な合法性を錦の御旗にして、あたかも分別のあるような物言いをすることがあるが、そもそも論が怪しいことが多い。
そういう傾向は男性に多くみられるかな。

辺野古の座り込みの戦いなどはそこに集まる政治意識や行動原理は様々で、率直に言って私とは相い入れない方々もおられる。
ただ私はこんな理不尽なことを、あまりにも軽く見過ごしている多数の一人にはなりたくないとは思っているので、川口さんを支援する気持ちで撮影している。

戦場写真や報道写真ばかりが社会性を持つのではないし、街の裏をのぞき込まねば社会・世相をとらえられないのでもないと思うから、様々な写真があって良いとは思うが、「写真は武器たり得るか」という問いに対する余りの無関心や不感症は表現のジャンルとしてのあり方として疑問には思っている。
もっともそれは写真分野にだけ限った話ではないのだが。

写真はドキュメントの性格を持つことができる表現形式ですから、そこに他のジャンルに対する優位性もあり、だからこそ自然を撮る写真にも毒と育の迫真性があるのだし・・・。
戦いは目くじら立て青筋浮かべているだけでは続けられない。
歌の力は大きい。
- 2018/04/06(金) 00:00:06|
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