「京都で食べた金つばより美味しいなんていってもらうと、うれしいやあ。 これからも頑張るでね。」

他の地方に住む人にとって京都は特別な街だという印象が強い。
数十年ぶりに出席した同窓会でも、宿泊したホテルのロビーでも「京都にいるの?!すごいなあ。」と言われる。
仮に京都がすごい町であったとしてもそこに住んでいるだけで私がすごいという事はないので、単に社交辞令的に軽く「羨ましいなあ。」という程度の事なんでしょう。

しかし、地元に対するひいき目からこの金つばを美味しいといっているのかもしれないし、要するに子供の時に食べたものが一番舌にあっているんだという事かも知れないが、これを差し上げた方たちがわざわざ取り寄せて食べているところから見ればあながち贔屓の引き倒しではないように思う。
こういうものを「私はアルバイト・パート」だという意識をお持ちの方が、しかし、きちんと職人の技と気構えを持っておつくりになっている事実が私を感動させるのです。

「名工」とも「匠」とも言われるわけではないのです。
ガスを燃料にしていたころと電気で銅板を温めているときとではやはり加減が違う訳で、それで美味しさわ落ちてはいけないわけで、そこをこの人たちは乗り切ってきているのですね。

いたるところに働き甲斐、生きがいがあり、人生がある・・・・そういう事を改めて感じました。
東京で活躍できない落ちこぼれが地方で〇〇をしていると評する人がいますが、それは金メダル以外は価値がないという人とともに、それはちょっと違うんじゃないかと言いたいと思います。

時代劇の映画やテレビドラマで掛川、浜松は出て来ても、袋井さえ取り上げられるのに、なぜかパスされることが多い見付ですが、私にはやはり懐かしい故郷です。

そこで他になかなか比べるものがない美味しさの金つばを作り続けておられる人々。(あくまで個人的な評価ですが)
- 2018/03/22(木) 00:00:11|
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