2月3月は様々な会場で学生たちが趣向を凝らして、卒業生のために、あるいは春休みを活用した活動として絵画展などを盛んにやっています。
「趣向を凝らして」と書きましたが、皆が皆そうではない、というよりたま~にそういう会場もあるというくらいが事実に近いでしょうか。
何度も通るとおりに、何だか面白そうな雰囲気を感じさせる建物があります。気にはなっていますのでかつてそこでパチリとやったこともあります。でもその建物の中にカフェやギャラリーがあるとは認識していませんでした。
まずは、入ってみよう。 それが最近の私の基本姿勢です。
この5名が出品者でした。

こうして並んだ様子もいかにも芸術系の学生らしい雰囲気を漂わせています。
私はこういうのは結構好きです。
この人が一番上回生でリーダー。

私はこうした場所でよく頼まれる・…芸術系学生より、そうでない大学の美術サークルや写真サークルがやりたがるようですが・・・・・アンケートに答えるのはお断りしています。
そして機会があればなぜ断っているのかを話します。
お客さんに直接声をかけてお話を伺おうよ、がその趣旨です。
「作品展て、そのためにしているんじゃないの?」

そして私は会場にいる人にちょっと声をかけて、他人の話に耳を傾ける姿勢があるかな、受容力は見についているかなと観察したうえで、気づいたことなどをできるだけお話しするようにしています。
ずいぶん言葉は選びますし話し方にも気を付けながらですが。(ひどい大人もいますからね。)
で、この時もメンバーの一人の作品についてちょっと気になる点について話し、また思いを聞きました。

別のある日、かなり注目されているらしい若い作家さんの個展を見た時に、ご自身が近づいてきて「批評してもらえればありがたい」ということを私に言いました。
私は、その近づいてくるときに表情というか空気に「褒められたい」感が一杯で、それしか期待していないのを感じました。そういう時にはあまり話したくはないのですが、仕方なく、分かりやすい点についてだけ「どうかな?」と指摘しましたが、案の定「私の『つもり』」に固執していました。私も専門家ではないし、「素人にそう見えてしまう絵でいいのかな。」というところでお終いにしておきました。

芸術を専攻する学生には気負い、自負があるのは当然で、それが無くてはいけないと思います。
ですから批評の言葉には気を付けて話さなければなりません。
でも気負いとともに謙虚さを持ち成長したいという熱意のある学生は、大概一緒に話を深めたいという姿勢を示し、…ただ一方的に批評に従うというのではなくて・・・・・楽しく笑い合いながら検討しあうことができます。

それはゼミの様に楽しいですね。
それで「僕は人を撮るのが好きで・・・・・君たち撮らせてくれないかかなあ。」と話すと「いいですよ。面白いですね。いいんですか。」と積極的に応えてくれます。
- 2018/03/09(金) 00:00:23|
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