いつものように寺町のギャラリーをはしごしていた時です。
何気なく歩いていると靴店の女子店員さんが奥から笑顔で会釈をしてくれたのです。まあ一つの営業行為ですから「熱心だなあ。」くらいに思っていたのですが、別の日にその店の向かいのギャラリーの二階から見るともなしに下を見下ろすと先ほどの女性店員さんがお客さんと話をしていました。その笑顔が実にすばらしいのです。でその後気にしてみていると実に分け隔てない態度で明るい笑顔をして話しかけ、対応しているのです。
そこで、
これまで見てきたことを話し、「笑顔がとても印象的だったので写真を撮らせて・・。」とお願いすると「私でいいんですか?」と快く引き受けてくれた。
こうしたお店で働く以上「営業用のスマイル」があることはもちろんでしょうが、私には何か惹かれるものがありました。
「どうしましょう? ではその靴を脱いでください。少し汚れていますから磨きしょう。」といって「仕事中」の写真が撮れるようにしてくれました。

毎日履いていて碌な手入れもしない靴ですから、先の方の色がはげてしまっています。
「やあ、なんだか申し訳ないなあ。写真を撮らせてもらう上に・・・。」

こうして作業をしている間も笑顔が途切れることがありません。
学生のころから受講にもいくのも、デモにもビラまきにも集会にも、バイトも何もかも、雨、晴れ関係なく一足の革靴で済ませていましたから、靴は相当酷使されていました。

「もう少しかわいがってあげないと・・。」といわれそうでした。

でも、まあこの靴気に入ってるんです。(他社さんの靴で申し訳ないけど)
靴はすっかりきれいになりました。

そして、ちゃんと履き替えの靴をいくつか勧めていただきました。
こんな笑顔で勧められると「う~ん、どうしよう。」と気の弱い、影響されやすい私は困ってしまいます。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2011/11/16(水) 00:02:54|
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