これから木管五重奏の練習です。
先生はとある交響楽団のクラリネット副首席奏者をされている方です。
学生たちの選んだこの曲について、まずどういう風に捉えているかを問い・・・・どんな風に演奏するつもりなのかを尋ねます。
そんなところからレッスンは始まります。

幸い、以前にこの先生をしているクラリネット奏者を加わった演奏を聞かせてもらったことがあり、その時にも撮影をさせてもらっていました。そういうわけで多少とも顔見知りでもあったので、この場に入り込んでも追い出されはしませんでした。
学生たちも撮影するものが出入りするという事は知ってくれていた・・・はずでした。

先生の指導を受けるのですから当たり前・・・・・と言ってしまえばそれまでですが、実に無駄口の無い集中した練習です。

音楽大学の学生ではないのですが、こうしてプロの指導を受けるのですね。
こんなことを言うのは私が学生時代にサークル経験がないからでしょう。
私たちは自主的な勉強会での学習が中心でした。

音楽の演奏を言葉で表現するのはとても難しそうです。
テンポの採り方や音の表情などを言葉に表すのもそれを理解するのも、高度な技です。
演奏の上でお互いの相互理解や共感をいかに構築するのか、またいかにして曲想を他のパートに受け渡していくのか。
先生の言葉についうち聞き耳を立ててしまいます。

音を無機質なパズルのコマのように組み立てるのではなくて、有機的な連続体にしていくためにはここが他者に対してどうすれば良いのかが説かれていきます。
- 2017/12/23(土) 00:00:54|
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