14ミリぐらいで撮ったらどうなんでしょうかね。
やってみる価値はありそうな感じです。
以前撮らせてもらったバレリーナの身体の動き、ポーズ。それは数歳の頃からずっと練習を積み重ね積み重ねて初めて獲得しうるもので、それを撮るという事はその時間を撮らせてもらうという事でもある・・・と、そういう感じを受けました。
演奏家の場合も同じです。・・・・いえ、実は人を撮るという事は、ほとんどどの場合にも同じことが言えるのだと思いますが。

幼児から小中高大と経て、今ピアニストとして活動しているというその全体がここに現れているのですから、惹きつけられないわけがありません。
時にカメラを置いて音に浸らせてもらって、またカメラを取り上げます。

私はこうして撮らせていただくとき、また鴨川で練習風景を撮らせてもらう時にもできるだけそうしようと思っているのです。
でも、今回は、こうして一楽章の間でしかシャッターチャンスをを得られないのですから、あまり悠長なことを言ってはいられません。
あっ、そこ・・もう一度お願いします、なんて言えないのですから。

ある高名な写真家とこれまた有名なタレントさんが、「いい写真家というのはあらかじめイメージを明確に持っているので、何枚も何枚も撮らないのです。周囲をぐるぐる回っていく度も撮るという事は結局どう撮っていいかわかっていないからです。」という趣旨の話をしていました。それはそうでしょう。・・・が、私には無縁の話で、分かっていないので探す、それが今の私の段階です。

できないのにできる人のまねをしても仕方がありませんからね。

プロの演奏家を含んだオーケストラの棒を振る彼は学生です。
この会場に現れた時から「緊張する~ッ」とくり返していました。それはそうでしょう。 でも、いい経験ですよね。
こういう緊張の場面を避けたり、力もない癖に甘く見て勢いだけでやってしまうと、今の私のようになってしまいますよ。
謙虚に緊張するのがいいんです。

本番は熱のこもったいい演奏だったと思いました。
この日は午前11時くらいから午後の10時前まで音楽漬けの贅沢な一日でした。
- 2017/12/16(土) 00:00:17|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0