音楽空間ネイヴが11月をもって閉鎖されるという事で、このスペースを利用して演奏会をし、あるいはレッスンを受け、練習にいそしんできた関係音楽家たちが、このネイヴの主催者である駒田さんを慰労し感謝の気持ちを伝える演奏会を開いた。
駒田さん自身ピアニストだからそのプログラムにピアノソリストして名前が挙がっている。
その駒田さんとラフマニノフのピアノ・コンチェルトを分け合って演奏したお一人が、このピアニスト・若井さん。

これは直前のリハの様子。
指揮者との「合わせ」
周囲には本番前の様々な動きがあり、話声もある。 そんな環境ですが、一心不乱に演奏する様子を撮らせていただきました。
リハだからこそ撮れるアングルがありますから、私も大いに集中して撮ります。
ピアノは正面に回って撮ることが難しく、譜面台に遮られますから、いつも苦戦します。
超小型のドローンを飛ばしたいくらいです。 きっと世界のどこかでそういうことを試みている人がきっといるに違いありません。そしてきっと画期的な写真を撮り、評判をとることでしょう。

沢山の比較的若手の音楽家たちが集まっていますが、一応私が闖入することはアナウンスしていただいているとのことで、皆さん好意的です。
しかし、なんといっても音楽家たちの場ですから、その集中を妨げてはいけません。
そこが演奏経験のない私の弱みです。
それでも昨夏にドイツで活躍する古楽アンサブルノ面々の演奏(ゲネプロですが本番さながらに)を撮らせてもらったことなどなどが、少しずつ図々しさを育てて来て、とにかくせっかくいただいたチャンスは精一杯生かすことでお返ししようという気分ではいるのです。

私にとっては、同時にX100fをどう使えばメリットが生かせるかのかを探る練習でもあります。
使い慣れなければなりませんしね。
そして何よりも演奏家の表情や指、手足、全体の姿勢などをよ~く観察して、いわゆる「音のする写真」、音楽表現者の思いが少しでもつかまえられるような写真を目指さねばなりません。

画面のどこで何にピントをあわせるのか、構図はどうするのか、どのタイミングで撮るのか、画面を構成するモノの中に何を取り入れて何を切らなくてはならないのか・・・・、考える要素はたくさんあります。
鍵盤をたたく手指はスローシャッターで動感を出すのか、止めるのか。
私は原則として連射はしません。
連射しないで「演奏家の呼吸を感じ取って、予想して」を…何度も失敗することを覚悟して・・・・繰り返します。
そうすると私の体も曲の空気で動きます。すると水平・垂直が取れなくなります。
その傾きが音楽の反映ならそれでいいと私は思っています。こうした写真は記録ではなくて私の主観なのですから。
- 2017/12/14(木) 00:00:02|
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