「コアラの生き方と人間の生き方を重ねてみると 人間の生き方を客観的に見ることができるようになる気がします。」
竹内さんの個展案内のポストカードにある文章です。
彼女は現役の学生ですが、高校時代からコアラに自分を擬して描いてきて、こういうことを感じるようになったのだそうです。
画面に描かれるコアラは必ずしも一見してそれとわかるようにばかり描かれているわけではありません。
コアラの形自体はすっかり掌中にしているのだと思いますが、ここに描かれているコアラは心象表現の媒体となっています。

竹内さんは京都造形大学の学生です。
このところ造形大学の学生、院生、OBの活発な活動が私の眼にはよくとまります。
ギャラリを利用するのにコネクションが形成されている関係でしょうか。
(個展が開かれたGallery i はこれまで私がほとんど足を運んだことのない画廊です。)
どうもそれだけではない気がします。

私自身の好みを別にすれば・・・最近の若い作家の動向をみると・・・「油絵頑張れ!」というところですが、竹内さんはその油絵(画)です。

私が女性の描き手ばかりを選んで写真に撮っているつもりはないのですが、気がつくと、若い描き手に女性が多いのです。
その反対に・・・カルチャーセンターなどの教室作品を別とすれば・・・60歳以上の描き手には男性が多いように感じられます。個展の過半は男性だという印象です。

私自身「女性よ世に出よ!」と念じてきた者の一人ですから、若い女性が奮闘していると応援したくなる心理が働くことは事実ですし、そういう願望を込めた目で見るからかもしれませんが、たとえば伝統的な工芸の世界にも女性の姿が・・実際の比率は別にして印象としては・・・目立ちます。

正直なところ若い世代では、女性に肯定的な勢いを感じます。熟年でもそうなのかもしれませんが。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2011/11/10(木) 00:01:48|
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