初めて写真を撮らせていただいてからもう5年目に入るお付き合いでしょうか。
と言っても年に一度か二度ご尊顔を拝する程度ではあるけれど、そのたびに無遠慮にカメラのレンズを向けさせていただいてきました。
「今日も試し撮りしたいレンズがあるので来た。」というのが口実です。

この人の方は、何しろじっとしていなければならないわけですから、私がぐるりを経巡りながら、ぶつぶつと独り言ちして撮りまわるのを逃れられないのです。が、それをいやな顔一つしないで受け入れてくれる極めて・・・私にとっては・・・・貴重な人です。
まあ長いお付き合いがあればこそだろうと思うのですが、ひとえに私の図々しさによるところもまた大ではあります。

この人をきれいに魅力的に撮れないようなレンズでは話になりませんから、やはり単焦点で撮りたくなるんです。

私がのぞき込み、回りこんで良い光と表情のアングルを探し出すのを「へ~、そこからなんだ。」と目の端にとどめているのかどうか。静かに受け止めて視線も動かさずに制作を続けます。
私は床に座り込み体を傾けて・・・・・事情を知らないで会場にお見えになったとお客さんは、何事やらん、実に胡乱な輩がいる、係員に連絡しなくては、などと走りかねません。・・・・・撮るのです。

やはり後ピンになる傾向が強いですこのレンズ。 というか後ピンです。
困った。
この人の睫毛をとらえられないようなレンズでは実際役に立ちません。

MFで頑張っては見ますが・・・・。

「作品展や即売会の時などのプロフィール用写真が欲しいので・・・・。」と言ってくれていますので、これ幸いに撮ります。
その写真に「by 蒼樹」を入れていただけるのですが、こんな後ピンじゃ「お恥ずかしい。」
ご自身の魅力で何とかカバーしていただきましょう。
- 2017/10/28(土) 00:00:29|
- 工芸
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