「誰かがやらないと・・・・。」
印象的な言葉でした。
葛西郁子さんとおっしゃいます。 学生の頃に西陣絣の職人さんを紹介されて仕事を見に行き出会ったのが絣を意識した初めだそうです。

京都で「絣」をされていて組合の所属されている人数が、なんと7名なのだそうです。
そのうえご高齢だったり病気がちだったりで実働は4名ほどなんだそうで、その方たちは70歳以上なんだとか。
そうであれば数年後には西陣絣は途絶えてしまいます。

そんな状況の中で「誰かがやらないと・・・・。」という思いを強く持たれてこの世界に入ったのだそうです。
ただ、それは義務感だけの話ではなくて、「とにかく面白いんです。この仕事。」と本当にワクワクを体いっぱいに表現されるのです。

そしてそれは「師匠との出会い」が決定的だったのだそうで、師匠のお話をされるときは目をキラキラさせてまるで恋人についてはナウ少女のようです。
実はその師匠に当たる絣の職人さんに、昨日ここでお会いしたのです。
その方から実に様々な・・・・例えば絣という技術の発生とそれがいつごろどのように日本列島に伝播したのかなど・・・・・お話を伺うと同時に「実は一人弟子を育てたんだ。」ということを、この絣業界の継承が危機に陥っているというお話の際に聞かせていただいたのです。

それで、まあ、そのお弟子さんについてのお話が、とにかくべた褒めで、「明日はその弟子がここで実演をするから是非おいで。」ということになったのでした。
それで今日、ここで師匠の「べた褒め」が少しも誇張でないことを知ったという訳です。

絣に対する情熱と思い入れ、愛情が半端ではないのです。
これは素晴らしい!!

「師匠からあなたのことは聞いています。」とこの不審人物を警戒なく受け入れてくれたのをよいことにさっさとカメラを取り出す私でした。

皆さん是非とも「西陣絣 葛西郁子」でネット検索をしてみてください。
数日前の記事で福山氏について好感が持てるようなことを書きましたが・・・。
彼は演説の中で前原氏の応援を聴衆に求めたようです。その話を聞いた時には私は暫し耳を疑いました。
民主党を沈没させ、安倍一強をストップさせる政治的布陣を混乱させて、安倍≒小池極右勢力を利するようにした張本人の応援を求めるなんて、見損ないましたね。
同じ党の中に長年いた党友だったという感情から出たものか松下政経塾出身という政治屋エリートとしての仲間意識からか知りません。福山氏は我々の知りえない前原氏の苦衷を知っていて同情を禁じえなかったのでしょうか。
もし仮にそうだとすればこの我々に知りえない政治のブラックボックスこそ民主政治を脅かすものと私は思います。
政治家としての筋目・理念・道理を通すのではなくてはならない選挙の時にこういうことをするのでは福山氏の政治家として信念・覚悟も知れたものと思いました。
前原氏の演説会で前原氏に対して「裏切者」と非難の声が投げかけられたそうですが、その声の主に対して福山氏はどう説明するのでしょうか。
立憲民主党の幹事長がこういう事では立憲民主党に寄せられる支持にも陰りが出るんじゃないでしょうか。立憲民主党の立党も主義主張・政策によるものではなくて鵺的に形を変えられる単に相互扶助的急ごしらえ救命ボートだったのでしょうか。残念なことです。そうでなければいいがと思いますが。
- 2017/10/18(水) 00:00:24|
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