漫然と見ていると杼が舞うように右へ左へと移されます。
そのたびに鮮やかない糸が模様へと変わります。
それを凝視していても一つ一つの動作をなかなか見極めることができません。

そこを助けくれるのがカメラでしょうか。
この「杼」という道具も機能美の典型のような形をしています。

ただ「美しく」作られているというのではなくて、使い込まれたからこそ備わった美というものも感じます。

調理人の包丁・ナイフが研ぎに研ぎこまれて元の形からはずいぶん違った姿になているのを見るときも、道具は使われてこそだなあと思います。
だからこそ野元さんもこの「機」を取り出して息を吹き込んでやっているのでしょう。

糸の張られていない「機」は機とは言えないですすよね。
カメラもまたフィルムが装てんされシャターが切られなくてはカメラとは言えないでしょう。

・・・・・そうかといって「切らねば」刀と言えないから、ミサイルを発射し、機関砲を打って、破壊しなくては戦闘機とは言えないからと言って「実用」されては困りますが・・・・。

公開実演の場ではありますが、私はこうした方々から多くを学ばせていただいています。
安倍氏におよれば日本の法学者の中で自衛隊が合憲だという憲法学者は2割しかいないのだそうです。
もっと少ないのじゃないかと思いますが、それで彼はだから自衛隊が合憲となるように憲法に自衛隊を認める条項を書き入れなくてはならないというのです。
彼は自衛隊を違憲の存在だとしっかり疑問の余地なく認めています。
歴代の自民党政府はその違憲の自衛隊を無理やりに存在・拡大させ、あまつさえ米軍の腰ぎんちゃく的軍隊に育ててきたのです。
これは明確に違憲です。
違憲のものは憲法に反するのですから「リセット」するのが筋です。そうでしょ?!小池さん。(因みに小池氏の言う『日本をリセットする』というのは日本国憲法体制をリセットするという意味であり安倍自民党の美しい日本を取り戻すというのと同じ趣旨です。)
その自衛隊が海外で米軍と一緒になって戦闘することができる法律の束である安全保障法=戦争法が違憲であることは言うまでもないことです。言うまでもないことだからまともな国会論議で成立させることができないので内閣による「解釈改憲」という憲法違反行為や強行採決という違憲のやり方で法制定をしたのです。憲法学者の圧倒的多数が戦争法を違憲と行っているその目の前で。
つまり自民党・公明党そして維新は憲法など守る気はさらさらないという事なんですね。
近代国家の成り立ちである立憲主義・法の支配を根底から覆す政治姿勢に立つのが彼らだという事です。
民主主義とはかけ離れた政治勢力であるという事です。
自衛隊は私論・私益に基づいた存在で憲法的な意味で合法的なものではないということは明白です。
それは安倍晋三君も認めているところです。私が言っているのではありません。
それを憲法に書き加えるという事は憲法は自家撞着により憲法は憤死してしまいます。
- 2017/10/09(月) 00:00:04|
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