今回の写真は、ほとんどのカットで大きくトリミングをしています。
私は従来、ファインダーでフレーミングをしたら、後でトリミングをしないということをガチガチではない原則としてきました。
まずはフレーミングに注意を払うということを意識してきました。

そのために「視野率100%」のファインダーに価値を置いてきたわけです。
けれどもそのことに絶対的な価値があるわけではないことは分かっているつもりで、たま~にトリミングをしてきました。
しかし、考えればカメラに設定されている画像の縦横比などというものを無条件に受け入れなくてはいけないなどという理由は全くないわけで、プリント用紙も工業規格でカットされているわけでし、その規格に自分のイメージを従属させる必要も必然性も全くないわけですね。

京都ファインダー倶楽部の写真展の時に書家の上田氏が書の用紙を使って表現していました。
通常使われている印画紙のサイズとは全然同じではないのです。
形式は内容に即さなくてはいけないのですから、様々な縦横比或は形状があって、当然ですね。
こういうことに無頓着ではいけないのだと思って、画面を見ていて結果的にことごとくトリミングすることになりました。

私の写真に対する数少ない褒め言葉のうちに「構図がいい」というのがあります。
写真の方からも絵の方からもそう言っていただくことが一再ではありません。
もし本当にその褒め言葉が当たっているのならば既成の縦横比や四角形であることにとらわれずに構図してみることも楽しいかな、やってみる価値があるかなと・・。

彫刻や陶芸作品などはそもそもフレームがないものがほとんどなんですから。

すでにいろいろなことが試みられていますが、写真展のつまらなさを克服するためにも挑戦してみて良い課題だとは思っています。
- 2017/10/07(土) 00:00:27|
- 染色
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昔は、トリミングも暗室作業でした。
引き伸ばし機にネガをセットし、イーゼルで印画紙の大きさを合わせ、ヘッドを上げ下げして、トリミングをしたものです。
今は、画像ソフトてチョチョイノチョイ。
当時こんな世の中が来るとは、思っても見ませんでした。
拙宅の簡易暗室は、納戸と化し、イーゼルも引き伸ばし機に載ったまま、ティッシュの箱などの中に埋もれています。
- 2017/10/08(日) 19:22:35 |
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- MK #c5NzTaeA
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コメントありがとうございます。
フィルム時代から撮り、写真に踏み入った方の中には暗室をもって自分で焼付作業をされた方がおられますね。
それはそれで大いに魅力的な世界だったと思います。銀塩写真には今でも魅力があり惹かれます。
でもそれは私の身には贅沢過ぎる世界でした。
- 2017/10/09(月) 21:39:48 |
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- soujyu2 #-
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