ポートレートを135ミリで全部カバーするというプロ写真家がいますが、私にはそれは無理です。
カメラボディーに単焦点レンズを2ないし3本を持ち歩くか、28-85の重いズームレンズにするか。悩みますね。

手作り市に来ると、常連さんとのお話を含めていろいろ刺激を受けます。
第一、私みたいに悠々自堕落な生活とは違って、暑さにも寒さにも強風や雪にも負けずに出店され、「商売」と同時に作る者としての楽しみ、ワクワクをお客さんと共有するということを貫いているのですから。
そしてじわりじわりと制作物を工夫し、クォオリティーを高めています。

「センセイ、今度これを炊いてみたんだけど味見してくれる?!」・…なんで私が「センセイ」なのかよく分かりませんが。
・・・・因みに私は「センセイと呼ばれるほどのバカでなし」という言葉が好きです。自戒しなければなりません。・・・・
新作の味見をさせてくれる方などがいて、不遜にも「甘さが・・・・酸味が…」などとつぶやいているのです。
そして何より人が目を向けない素材を見事に「美味しい!!」にしているその方に敬意を感じたりしているんです。

ふと気づくのですが手作り市ではご自分が如何にすごいのかをとくとくと吹聴されるような出店者はまずおられないという事ですね。
どれだけ自慢話をしても目の前の商品を手に取る方がおられないでは幅を利かせられませんしね。
あるグループに、何も用事がないのに遠くにいる私たちに近づいて来てまで無理やりこちらの話題に乗っかって、必ず数秒後には自慢話になっているという人がおられます。自分の自慢の種をわざわざ幾枚ものプリントにして持参までして。嫌ですね。
手作り市に出品されている方はお客さんの反応に敏感です。ワクワクすると同時にドキドキ。
どんな風に評価してくれるんだろう。
写真の個展をしているときの気持ちに近いのかな。
いや、ある意味でこれは個展ですよね。
楽しくも厳しい個展です。

- 2017/10/02(月) 00:00:22|
- 手作り市
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0