私はこういう写真を撮っていると、これまた楽しくて仕方がないのです。
「90%は若い女性を撮っている蒼樹さん。」と過剰包装というか不当表示法に引っかかりそうな紹介をしてくれる方もいるのです。
確かに今回の個展でも半分は若い女性を撮ったもので、私自身かなり気に入っています。評判も上々でした。
ですから見かけは確かに若い女性をずいぶんたくさん撮っているように見えます、・・・・が・・・・・。

でも1170名ほどの中で「モデル撮り」というような形で若い女性を撮ったものは5%にならない程度だと思います。
いつかそのうち男性像を中心にして写真展もしてみたいものです。

会場にはピカソやマチスを真似た絵があります。真似たというより取り入れた・学んだというべきでしょう。
「それはピカソやマチスの描き方を追体験しながらその目で世界を見るとどう見えるか。」を体験しようとしたのだとおっしゃいます。
私はそういうことは本当に大切なことだと思います。
私はマルクスやケインズの思考を、しっかりと追体験するくらいに学生は学ぶべきだと思いますし、そうすることは最近のトレンドに乗って書き散らしている人たちの口吻を真似るよりどれだけ収穫が大きいかと思います。
簡単に原理主義などといって深く井戸を掘ることを忌避する風潮は本当に深くものを見つめる目を養う上で感心しません。

漱石の評論を読むと漱石の口ぶりがうつります。
作家にはそれぞれの文体、口調がありますが、そういうものをしっかり「学ん≒真似て」で自分の見る目にし表現する手掛かりにすることは私たちの成長にとって大きな意味があると思います。
芸術系の大学などであまり早くから個性、独自性だなどと言い「過ぎない」ほうが、私はいいと思っているのです。
- 2017/06/05(月) 00:00:10|
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