京都は古い町だけれども案外街並みは変化している。JR二条駅周辺などは様変わりだ。
今出川通を自転車で走っていると見慣れない店が出ている。ステンレスの板を切りぬいたようなその店の看板は、どうやら「烏」らしい。
八咫烏(やたがらす)?! 日本サッカー協会が八咫烏をつかっているけれども、よくよく見るとそれとは違っている。八咫烏の脚は三本だが、この烏は二本足。指が各々四本になっている。
通りの反対側から開けられた入り口をから店内が見え、何やら金属のオブジェが見える。何だろう?
いつもの通り不躾に店内を覗いていると、どうぞ中に入ってみてくださいとまだ若い女性が声をかけてくれた。
店内には鞄や札入れなどが並べられている。その生地には「烏」のデザインが織りだされている。

この方の夫君が元来金属造形をしていたのだけれど、その技術を生かして鞄の構造を作る金属部分を製造しているとのこと。 それに西陣織の布をかぶせて鞄を作る。
「粋」と「おもてなし」をコンセプトに製品づくりをしているという。

開店から二年お若いお店だ。夫君は各地に製品を持って回っているらしい。東京の大江戸「市」?にも出店している。
「手作り市」で並べた鞄を完売した時に手ごたえを感じて、本格的な鞄製造に踏み切ったとHPにある。

この方が奥さんらしいのだが販売・広報・会計の担当者。詳しくはしらないが結婚されたのもそう遠い昔ではなさそうだ。
夫君のアイディアや製作の感性に全幅の信頼を置いているように見えた。
外見はにこやかで可愛らしい感じだが、なかなか芯がしっかりしておられるような印象を受けた。その「しっかり」はごつごつ、ざらざらした手触りの悪い強さではないように感じる。
- 2011/10/23(日) 00:02:00|
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