晴れないまでも曇りならいいなあと話しながら、傘をさして歩いてきました。
着物は・・・・まして本絹のものは・・・・雨が大敵です。

今日の撮影のために髪結いを予約して、今日の朝に結ってきてくれました。
それで俄然雰囲気が違ってきます。
貧乏カメラマンは衣装もヘアメイクも準備してあげることができないのです。
でも今日のこの一枚に向けてどの人もいろいろ工夫をしてくれます。
この人がこうして髪を結ってきてくれたおかげで、この場を選んだ効果が一層生まれます。
大店のお嬢さんみたいですね。

「演出の無い写真」派というものがあるとすれば、私は「演出のある写真」派です。
その演出の程度や内容には、撮る人それぞれの考えが反映されますね。

「写真はセンス」が大事だということがよく言われるし書かれてもいるんですが、半分は同意しながら、それはちょっと違うなあというのが私の立場です。
それにそういう風に言われるときの「センス」っていったい何なのかがよく説明されないように思います。
センスと知性や理性というものが対立的に考えられていることがまま見かけられ、それだけそれぞれが貧相に捉えられることになってしまいはしないかと心配しています。

というようなことはさておいて、
今回の撮影でこの人自身が課題にしていたことは「笑顔」でした。
前回、前々回と笑顔がほぼなかったのでした。あったとしても「モナリザの微笑み」で、「笑ってる?」というくらい。
それで今回は笑顔の写真もたくさん撮れました。
それなのに私がセレクトするのは・・・・・、

私はこういう写真が好きなものですから、困ったものです。
でもまあロケーションが異なり、空気が違えば、もちろん笑顔も撮ります。
笑顔の人物ってとてもいいですからね。こちらまで笑顔になります。
これも今回の収穫の一枚。
- 2017/05/21(日) 00:00:39|
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