お馴染みの洋食屋で昼食を摂っていると、大先輩で画家でもある方が来られて、私たちを見つけて言うのです。
「奥さんですか? ・・・・・芸術には『遊び』が大切です。 この人は(私の事ですね)とてもまじめなんで、作品が・・・・。 どうか『遊』ばせてやってください。お願いしますよ。」というのです。
それは前夜の宴会の席でもおっしゃっていた芸術論の流れでもあるのですが、事もあろうに、この人を私の妻と間違えるなんて・・。
「○○さん、この人と私では40歳も年が違いますよ。いかに何でも・・・。」
「えっ?!」と振り返って、
「いやあこれは失礼した。 ・・・・。おきれいな方だ。」とトイレに向かわれてしまいました。

せっかくですから 「遊ばせて」やってくれというのを本当の妻に言ってほしかったですが、
でも、まあこうして街のあちこちで写真を撮っていることを黙認してくれているのだから、十分としましょうか。それにリタイア後、急に増えた飲み会にも「(年金しかないのに)お金は大丈夫なの?」くらいしか言わないで見ていてもくれますし。
それにしても○○さんの芸術家論は、「芸人は遊ばなくてはいけない。」というのと同じで、少々古いように思いますがいかがでしょうね。
無論、芸術家・芸人の視野や感性は大いに柔軟であるべきとは思いますし、体験にしても狭い常識にとらわれ過ぎ、縛られ過ぎてもいけないとは、私も思いますが。
「遊ぶ」とはどういうことなのか、そこがまた問題でしょうかね。
「狂雲子」エピゴーネンとしては、今度またいろいろじっくりと教えていただこうと思います。
何しろ先の大先輩は、私の倶楽部への推薦者ですから。

ただし・・・・
話の前提は「芸術家」ですから、私にとっては位相の違う話です。
でも、いつもお話はとても興味深いのです。

背景は桐箪笥ですからね。
撮影は小津安○郎監督にお願いしましょうか。きっと名作が撮れますよ。

『上賀茂村物語』

主演女優: ・・・・・・さん
キャメラ:蒼樹
という事で・・・。
「はい、本番・・・・・。」

「カッ~ト いいでしょう。」
- 2017/02/20(月) 00:00:49|
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